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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第五十八話】
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装甲の温度が上がって排熱しないとオーバーヒートしてシールドエネルギーを消耗していくから。
排熱しながら動けば良いのだが、それだとスライドした脆い部分に直にダメージ受けるからな…。
「――で、一夏のISは近接格闘オンリーだから、より深く射撃武器の特性を把握しないと対戦じゃ勝てないよ。特に一夏の瞬時加速って直線的だから反応出来なくても軌道予測で攻撃できちゃうからね」
「直線的か……うーん」
「でもさ、あの瞬時加速中に軌道変えたりしたらヤバイだろシャルル?確か…圧力や空気抵抗の関係で負荷がかかったら骨折したりするとか」
「うん、その通りだよ」
「……なるほど」
――俺は瞬時加速を全く使えないからやったことはない…というより加速力が既に織斑の瞬時加速並に出せるらしいからあまり必要がない――。
しかし、シャルルの説明は非常にわかりやすい、美冬や未来もわかりやすいが――他の三人の説明だと。
――篠ノ之の場合――
『こう、ずばーっとやってから、がきんっ!どかんっ!という感じだ』
――擬音ばかりで何言ってるかわからん、幾ら俺がバカでもこれはわからん。
――鈴音の場合――
『なんとなくわかるでしょ?感覚よ感覚。……はあ?なんでわかんないのよバカヒルト』
感覚論でわかったら俺はニュータイプだよ、鈴音。
――セシリアの場合――
『防御の時は右半身を斜め上前方へ五度傾けて、回避の時は後方へ二十度反転ですわ』
……ごめん、バカですから五度や二十度なんて全くわからないんだよ、セシリア。
――それでも、ある程度わかりやすく言い直してくれるからまだそこそこわかったが。
美冬の場合は、動きの動作をしながら説明をするので覚えやすく、未来は教科書や手引き書に書かれている内容をわかりやすく纏めたノートを見せて、解らないときは丁寧に教えてくれる――先生向きだ。
空いた時間に聞いたのだが、未来は日本の代表候補生に選ばれ、政府からの推薦もあってIS学園へ転入してきたって彼女の口から聞かされた。
最初からIS学園に来てたら良かったのにと思うが、前に聞いた時は俺と一緒に行く高校の制服が可愛いから俺と同じ高校を受験したのだが――うーん……俺を追いかけて来たのか、未来は?
――考えても答えはわからないが、本人の口から聞かないと。
――話は戻るが総評しても、大体のコーチ陣はありがたいがやはりISスーツの露出が高いのが難点かな、女子にいえることは。
思春期の男子の目には眼福だが、そこから下半身に血液が集中しそう――てか何度か集中して危なかったが。
バレたら変態扱いだからな…ぐぅ…。
織斑は
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