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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第五十六話】
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「ヒルトさん、お粗末さまでした」

「もぅ…これじゃあ私のパン食べれないでしょヒルト?」

「――まだいけるから食う!あむっ」


差し出されたパンを口にくわえ、そのまま無理やり食べ――。


「……ふぅ…ごちそうさま」



――まだ食べれるが、これ以上は食い合わせ的にまずいからやめておこう。


そんなやり取りしてると、篠ノ之が――。


「い、一夏。何か食べたいものはあるか?――し、仕方がないので私も食べさせてやろう」

「い、いいって。大体、唐揚げ以外はおかずが同じなんだから、箒の分が無くなるだろ」

「むっ……。それはそうだが……」

「ていうか食べようぜ。食べてすぐダッシュは避けたい。俺とシャルルとヒルトはまたアリーナ更衣室まで行かないといけないんだからな」


――グラウンドより、格納庫の方が近いが、午後から使える更衣室が今度は第一アリーナで、格納庫が第四だ。

それなりに移動しないといけないのがキツいが――。


「ん?一夏やヒルトってもしかして実習で毎回スーツ脱いでんの?」

「え?脱がないとダメだろ?」

「俺は織斑と違って着てるぞ。午後からISの授業無くても特訓で着替えないといけないからな」


――確か美冬も着っぱなしだったはず。


「女子は半分くらいの子が着たままよ?だって面倒じゃん」

「ていうことは」


そんな事を言いながら織斑はまじまじと箒や鈴音、セシリア、美冬、未来の身体を見て――。


「だ、だからっ、女子の体をジロジロ見ないでよ!スケベ!」

「え?いや、別にそういう意味で――」

「い、意味がどうであれ、紳士的ではないと言っているのですわ!」

「だから眺めていただけ――」

「お、女の体を凝視しておいて眺めていただけとはなんだ!不埒だぞ!」

「……織斑君、流石に凝視は引いちゃうかな…」

「で、出来れば見ないでほしいな。お兄ちゃんなら兄妹だからいいけど」


――いや、兄妹でも流石に妹の体を凝視はしないな。

――てか妹相手には不味いだろ…。



女子全員から攻められ、軽くため息をつく織斑をおいといて、一気に残ったコッペパンを平らげた。


「…………」

「どうかしたの、一夏?」

「なんだ織斑?」


俺やシャルルをじろじろと見てくる織斑を不思議に思っていると、織斑の口から出た言葉が――――。




「男同士っていいなと思ってな」




――オトコドウシッテイイナ?

――まさか……。


「シャルル、こっちに来た方がいい。織斑の近くは危なすぎる」

「う、うん」


織斑の隣にいたシャル
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