暁 〜小説投稿サイト〜
サキュとやっちゃいます!! 三人が繰り広げるハートフルな毎日。 聖道のハートフルボッコな現実。
ホルモンでキャンプ!!さぁ、マミってこーぜ!!
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
予感しかしない。

妹だ!! 妹まで玉突きを起こしたなら、俺は間違い無く、入口の様に見えるこの大きな口の親切な牙の餌食になる!!


「咲智っ!! 決して曲がり角を曲がるな!!」

大声で咲智に呼び掛ける。


「え〜何で!?」


そして咲智は曲がり角に差し掛かる。


「何でもだ」


今、俺はバランスを崩している。

そんな折にもう一度、背中に衝撃が走った。

最後に聞こえたのはリッチの「あっ……」だった。


ドンッ!! ガシュ!!


「マミったぁぁあああ!! 俺マミったぁぁあああ!!」


「も〜リッたん、お兄ちゃん。危ないよ〜」

めちゃくちゃ血出てるぅー!!

危ないのはお前だッ!!

口を酸っぱくして言った言葉をスルーした奴の台詞だと思え無いッ!!

しかし、噛まれると解っていたにせよ状況が悪かったんだ。

そう思いたい。

こうなった今としてはマミの気持ちが良く解る。

痛かったとか苦しかったとかそんなんじゃ無い。

在りのままを恨む事もせず、ただ受け入れたに違いない。

尚も俺の頭を加えた大きな口のモンスターが、頭と体を引きはがすために首をガンガン左右に振る。


「あら、おっきなワンちゃんが、お兄ちゃんと遊んでる」


「うむ、かわいいな」


「ね〜っ♪」
「ね〜っ♪」


和むな助けろ!! 全力で助けろ!!


「あのね、リッたん……めちゃくちゃ痛いんだよ」


「うむ、見れば解る」


リッチの目がいきなり淡く光ると、大きな犬は大人しくなる。

そして俺の頭を口から体ごと吐き捨てた。

「お兄ちゃん、大丈夫?」


「咲智よ。これでもお前は受け入れるのか?」


「ん? 何が?」


また妹の背後に後光が刺してる。

受け入れるんだな……もう何も言うまい。

だかな妹よ。血みどろの兄を心配くらいしてくれないか?

この悲しい現実を俺も受け入れるべきなのか……。


「お前は、モン太じゃないか」


リッチが犬の鼻を撫で始めた。


「なんだ? お前のペットか?」


「うむ、私のペットである」


「こんな危険なもん街中で放し飼いにするな!!」


「まぁ落ち着け、手なずけ方にコツがあってな」


「どんなコツだよ!! こんなデカいのがそもそもお前の言う事なんか聞くのか?」


「覇王の血の命ずるままに、伏せっ!!」


大きな犬はクンクン鼻を鳴らしながら尻尾をふって伏せをした。

「伏せった!! このバカ犬伏せった!!」


ザクッ!! と頭蓋骨をかみしだかれる。


「気をつけ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ