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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第五十四話】
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かに篠ノ之の態度が織斑以外の俺たちが邪魔って態度にしか…」
「そうなのか、箒?」
「べ、別にそんなことは……」
……うーん、とりあえず織斑に聞かれたからそんなことはないって感じなのかな。
「まあいいや、今から他の場所とるのも大変だしな」
そう告げると、俺は未来の元に戻って――。
――話は変わるが、IS学園は全寮制なので、弁当持参したい生徒のために早朝のキッチンが使えるようになっている。
一度おにぎりを作りに行ってみたら、プロの料理人が使うような器具ばかりで色々見て回った記憶がある。
国家直轄の特別指定校だが、流石に無駄金の使いすぎにしか見えなかった。
まだまだ日本は借金あるのにな。
「はい一夏。アンタの分」
そう織斑の元に行ってタッパーを手渡した鈴音。
「おお、酢豚だ!」
「そ。今朝作ったのよ。アンタ前に食べたいって言ってたでしょ」
そう言い、織斑から視線をそらした鈴音。
照れ隠しだな。
「お兄ちゃん、実は私もお弁当にしてみたんだ」
「そうなのか?」
美冬の弁当を見てみると、基本だがご飯に卵焼き、タコさんウインナー等々が入っていた――。
「コホンコホン。――ヒルトさん、わたくしも今朝はたまたま偶然、何の因果か早く目が覚めまして、こういうものを用意してみましたの。よろしければおひとつどうぞ」
そう俺に言い、バスケットを開くセシリア。
その中にはサンドイッチが綺麗に並んでいる。
「おぉっ!?サンドイッチじゃん!めちゃくちゃ美味そうだなっ」
「わあっ、セシリアのサンドイッチ美味しそう♪」
「ふふ、未来さんもおひとつどうぞ」
「いいの?じゃあいただきます♪」
中にあるサンドイッチを、未来は手に取り一口食べる――。
「…………っ!?」
「どうかなさいましたか、未来さん?」
「ちょ、ちょっとお手洗いに……」
そう言い、若干駆け足気味に屋上を出た未来。
……様子が変な気がしたが?
冷や汗も出てたような…?
「――んじゃ、俺も貰うか」
「えぇ、どうぞヒルトさん」
バスケットからサンドイッチを取り、一口食べる――。
「…………サンドイッチ?」
「えぇ、サンドイッチですわ?」
「……セシリア、これどうやって作ったんだ?」
「え…と、本と同じになるように作りましたわ」
――うーん、普通は本と同じならこんな不味いサンドイッチになることなんて……てかサンドイッチ何か直ぐに作れるものなのだが。
「……わかった。セシリア、今度マンツーマンで料理を教えるよ」
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