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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第四十九話】
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―よし、二人とも行こうぜ」
「あぁ、急がないとな」
「う、うん」
俺達三人は着替えを終え、第二アリーナ更衣室を後にする。
グラウンドに向かう途中、織斑が――。
「そのスーツ、何か着やすそうだな。どこのやつ?」
「あ、うん。デュノア社製のオリジナルだよ。ベースはファランクスだけど、殆どフルオーダー品」
ふーん…オリジナルカスタムモデルの俺のより着やすそう。
「シャルル、デュノア社っていうことは――」
「うん。僕の家だよ。父がね、社長をしてるんだ。一応フランスで一番大きいIS関係の企業だと思う」
説明が終わると間髪いれずに織斑が――。
「へぇ!じゃあシャルルって社長の息子なのか。道理でなぁ」
「うん?一夏、道理でって?」
「いや、なんつうか気品っていうか、いいところの育ち!って感じがするじゃん。納得したわ」
「いいところ……ね」
シャルルの視線が逸らされる。
織斑、地雷踏んだな……。
「織斑、そこまでにしな。シャルルも、言いたくないことは言わなくていいぞ?織斑や俺が訊いたからって全部は答えなくていいんだ。時間ならいっぱいあるんだしな」
「ヒルト…。う、うん。ありがとう」
――仲良くなりたいと思うのはわかるのだが…織斑には自粛してもらわないとな。
――第二グラウンド――
「遅い!」
第二グラウンドに無事に到着とはいかず、織斑先生が腕を組んで待っていた。
「下らんことを考えている暇があったらとっとと列に並べ!」
そう告げ、織斑の頭に出席簿が叩き込まれ、心地のいい音がグラウンドに虚しく鳴り響いた。
俺とシャルル、織斑は一組が整列している一番端に加わった。
「ヒルトさん、随分ゆっくりでしたわね」
「悪い、色々手間取っててな――未来は?」
「未来さんでしたら――」
「セシリアの隣だよ。ふふっ」
――気づかなかった。
しかし、まさか未来まで転校してくるとはな。
「こほん。――それで、スーツを着るだけで、どうしてこんなに時間がかかるのかしら?」
――女性用のISスーツは、主にワンピース水着型、レオタード型が主流で、部分的に肌の露出があるのは動きやすさを考慮してのこと。
男子のは女子とは違い、スキューバダイビングで使うような全身水着タイプ。
理由はデータを取るためらしい。
仮に此方も普通の水着型だと、上半身のみ裸になるため、色々な配慮をしたらしい。
「悪い悪い、織斑の下らんギャグを聞かされててな」
「そうなのですか?――織斑さん、ヒルトさんに下らないギャグを言
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