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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第四十九話】
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ねぇって!」

「悪いがバカにしか見えん。ウーパールーパー状態ってなんだよ。珍しいのは確かだが、明らかに女子はお前やデュノアと親しくなりたいってしか見えないぞ」

「な、何で有坂君は入ってないの?」

「――落ちこぼれだからだよ、俺は」


そんなやり取りを続け、女子の包囲網を一気に抜けた。

途中、デュノアが捕まりかけたが、そこは一気に引いて難を逃れたのだが……俺への文句が更に増えた。

校舎を抜ける道中――。


「しかしまあ助かったよ」


突然織斑がそう口を開いた。

まあ何が助かったかはわかるが。


「だな。少数派の俺たちにすれば大助かりだよ」

「何が?」


デュノア本人は、何故助かったのかはよくわからないらしい。

まあ仕方ない、今来たばかりだろうしな。


「ああ、学園には用務員さん含めたとしてもこれまで三人しかいなかったからな。少なくとも男子が増えてくれたのは心強いものさ、これが」

「そうなの?」


そう目をぱちくりさせ、首を傾けるデュノア。

――彼のいた所には男性の人がよくいたのか?



「まあ、これから大変だろうが同じ釜の飯を食う仲間だ、よろしくな。俺は有坂緋琉人だ。よくヒルトって呼ばれてるからそう呼んで構わないさ」

「俺は織斑一夏。一夏って呼んでくれ」

「うん。よろしくヒルト、一夏。僕の事もシャルルでいいよ」


――織斑と違って、色々気遣いが出来そうな感じだ。


「わかった、シャルル」

「なら俺も気軽に呼ぶよ、シャルル」

「――なぁヒルト、俺のことは――」

「『織斑』だろ?」

「いい加減『一夏』って呼んでくれないか?」

「あー、検討しとくよ」


織斑と出会って約二ヶ月だが、どうもな…。

まあ俺の関わった友達とは違いすぎるから拒絶反応出してるのかもだが。

気さくな奴は多いが、何か変にカッコつけてるし、ワケわからんギャグ?洒落?を訊かせてくるし。

しかも案外口だけのビッグマウスってのもなぁ…。


悪くは言いたくないが、悪いところしか見えないのが……もう少し様子見だな。


校舎を出、第二アリーナ前へとたどり着いた。


「よーし、到着!」

「いや、わざわざ言うことじゃないだろ――と、ここまで来れば大丈夫だ。悪かったな、男同士で手を握るの嫌だっただろ?」

「ふぇ!?ぼ、僕なら大丈夫だよ、あははは…」



――普通なら嫌がるのに変わった奴だな。

まあいいか、そんな奴もいてるだろうしな。


いつも通り、ドアからは外に圧縮空気が抜ける音が響かせた。

ドアが斜めにスライドし、完全に開くと俺たちは第二アリー
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