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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第四十八話】
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「あ、あの、以上……ですか?」
「以上だ」
空気にいたたまれなくなった山田先生が出来る限りの笑顔でボーデヴィッヒに訊くが、返ってきたのは無慈悲な即答だった。
……空気が悪くなったなぁ、もうちょいどうにかならないのかね。
そんな風に考えていると、突然――。
「!貴様が――」
そう転校生のボーデヴィッヒが織斑を見て、近づいてくる。
その動きを見、手を振り上げるのを咄嗟に見た俺は――。
「おっと、流石に理不尽な暴力を見逃すわけにはいかないさ、これがな」
「っ!?」
振り下ろす前に素早く立ち上がり、転校生の腕を掴んだ。
「よう、織斑が何したか知らないが流石にその挨拶は無いんじゃないか?」
「……っ!貴様、邪魔をするな!」
「おいおい、転校初日から『そんなんじゃ、皆と仲良く出来ないぞ?もっと笑顔でニカッて笑いな』、ボーデヴィッヒ?」
「…!!貴様、貴様が何故『あの人』と同じ言葉を!」
――あの人?
誰だあの人って?
「くっ……私は認めない――」
俺に腕を掴まれたまま、織斑の方へと向いたボーデヴィッヒは言葉を続ける。
「――貴様があの人の――教官の弟であるなど、認めるものか」
――よくわからんが、織斑を毛嫌いしてるようだな、この子は。
そして、気づいたらクラス中が此方に注目している。
「貴様…いい加減放せっ!」
「ん?あぁ、ボーデヴィッヒが織斑を殴らないなら放すよ」
「……ふん」
無理矢理掴んだ手を離すと、ボーデヴィッヒはそのまま立ち去り、空いた席へ座ると腕を組んで目を閉じ、微動だにしなくなる。
……ドイツの人はこうなのか?
いや、親父から聞いた話じゃ、結構気さくな人が多かったと聞いたが。
――親父は小さい頃に仕事でドイツに何年間かいたって話を中学ぐらいに聞いたことがあるんだが……。
「あー……ゴホンゴホン!ではHRを終わる。各人は直ぐに着替えて第二グラウンドに集合。今日は二組と合同でIS模擬戦闘を行う。解散!」
パンパンと手を叩いて織斑先生が行動を促す。
「セシリア、美冬。悪いが未来の事任せるぞ?」
「え、えぇ。未来さん、此方へどうぞ」
「うん。セシリアさん、美冬ちゃん、これからよろしくね?」
「うん。みぃちゃんと同じクラスか♪――てか私にも内緒にしてたなんて――」
――とりあえず未来は二人に任せたとして、早く移動しないと変態扱いされてしまう。
――まあ一緒に着替えたくないわけではないが、変態レッテル貼られたら一生そう呼ばれそうで…。
確か今日は第二ア
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