第四章 空白期編
第九十六話 『初代・祝福の風の心の行方』
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
は解散となった。
そしてリインと先に帰ったら案の定、キャスターは落ち込みを見せていた。
「アインスに、先を越されました。私はどうすれば…」
「あんな、キャスター。なにも正妻だけが道じゃないやろ? 愛人という手もあるで? もしくは使い魔として一生を尽くすのも一つの手や」
「ここはもう、既成事実をでっちあげて…!」
「それだけはよしいな!? ドロドロの関係なんて私は認めへんからな!」
「恋とは複雑なのですね…はやてちゃん」
「リインも成長したんね…。さて、では早速お赤飯を炊こうと思う! 準備せな!」
そして士郎とアインスが手をつないで帰ってきたところで一家総出で二人を祝った。
それから二人は知り合いの間では公認のカップルになった。
◆◇―――――――――◇◆
…とある場所でフードをかぶった男がどこから知り得たのかわからないがサーヴァント召喚呪文を詠唱していた。
「…誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ…」
それによって魔法陣から一人の男が出現する。
「…ふむ。聖杯システムは崩壊しているが、無理をすればサーヴァントを召喚はできるようだな。
して、サーヴァントよ。お前のクラスはなんだ…?」
「…僕のクラスは“アヴェンジャー”だ」
「なるほど…。イレギュラークラスか…。そして聞くぞ? お前の望みはなんだ?」
「…僕の望みは…エミヤへの復讐だ…」
「エミヤか…。それはもしや衛宮士郎の事か?」
「そうだ…。何か知っているのか…?」
「ああ、知っているとも。私の知りうることを教えよう。そしてお前の望みを叶えてくるがよい」
「感謝する…“鮮血の騎士団”の名の下に衛宮士郎に死の報復を…!」
召喚された左目に傷を持つ男は残忍な笑みを浮かべるのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ