第四章 空白期編
第九十六話 『初代・祝福の風の心の行方』
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士郎に色々と甘えたいらしい。もしかしてアリシアちゃんも士郎が好きやったんか…?
そして、シホちゃんの最後の小さく呟いたセリフはきっと今おかしくなっているからや。だから聞かなかったことにしといたろ。
それから二人は喫茶店を出て商店街へと向かっていくようや。
「追うで…?」
『了解』
それから二人はある店によって、雑貨ものを見ているみたいだ。
士郎がおもむろにこれはどうだろうか?と言ってアインスに渡す。
それは私とリインと同じでバッテンの髪飾りや。
士郎がそれをアインスにつけてあげている。
そしてそのまま購入するらしい。
これで私、リイン、アインスはお揃いやけどなんか士郎、いい具合にアインスをエスコートしているな? もしかして偽物やないかと思うくらい気が利いている。
まぁアインスも笑顔を浮かべているようなのでええやろう。
それからも二人は色々なところを回り、二人で楽しんでいる。
「…士郎〜。あなたは何処へ行くというの〜…?」
「シホ! しっかり!」
「奏者よ、落ち着くのだ!」
あまりの甘い空間にシホちゃんがやさぐれてそろそろ危険域に突入しそうや。
それだけ士郎の行動がシホちゃん的には信じられないのだろう。
そして二人は夕暮れ時に公園へと入っていき、
「…士郎」
「なんだ、アインス…?」
「私は、お前が好きだ」
「そうか…」
「できれば…わた、私と付き合ってくれ! キャスターには悪いがこの気持ちはもう止められない」
「…私でいいのか? また気が変わったら正義の味方に戻り世界へ走っていってしまうかもしれない愚かで危うい私に…」
「その時は私がお前を連れ戻す!」
「いいんだな…?」
「ああ」
そして士郎はアインスを軽く抱きしめる。
「ならば私も気持ちを正直に言ったほうがいいだろう。
先に言わせてしまったが………私もお前が好きだ、アインス。私と付き合ってくれ」
「ああ…! 嬉しいぞ、士郎…」
それでアインスは涙を流した。
「…もう私らは帰ろうか。これ以上は野暮や」
「そうだね、はやて…」
「そうですね、はやてちゃん。でもこれで士郎パパは正式に八神士郎になれますよ!」
「そうやな…それでアルトリアさん、ネロさん、シホちゃんの事お願いしてもええですか?」
「はい、任せてください」
「うむ。任された」
「………」
見ればシホちゃんは少しばかり燃え尽きていた。
その目は虚ろで少し危ない感じが漂ってくる。
シホちゃんを誘ったのは今回はミステイクやったかな…?
ま、ええわ。そのうち回復するやろ。
それより帰ったらまずはお赤飯を炊かなきゃな!
精一杯二人を祝福してあげねばあかん!
それに家で待機しているキャスターも慰めてあげないとアカンし。
それで私達
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