第四章 空白期編
第九十六話 『初代・祝福の風の心の行方』
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Side リインフォース・アインス
主はやてが小学六年生にあがった。
高町も去年の冬に受けた傷もリハビリを得て治してもう仕事に復帰している。
私がシュバインオーグに『創造物質化』の魔法で助けられてからもう三年目になるのだな。
長いようで短かったな…。
「アインス…? どうしたの? 腕が止まってるわよ」
「あ、あぁ。すまない、シャマル」
今は今夜の夕食をシャマルとともに作っているのだった。
ヴィータ達にシャマルが変なものをいれないように見張っていろといわれたが今のところは大丈夫だな。
「ところでアインス」
「なんだ?」
「最近、士郎さんとなにか進展はあった?」
ガタッ!
私は思わずこけそうになった。
「な、なななにを突然言いだす!?」
「突然でもないと思うんだけど…。だって最近は士郎さんもアインスとキャスターの気持ちに気付きはじめてきているんでしょ?」
「…あ、あぁ。ザフィーラがそんな相談を受けたと教えてくれたからな」
そう、士郎もやっと最近私達の気持ちに気付きはじめた。
だいたい遅いのだ。この二年とちょっと…何度キャスターと士郎を賭けて争ったか分からないほどだからな。
だというのにあの鈍感は…!
シュバインオーグとすずかの話を聞いても気付かなかったからな。
それで思わずナハトバンカーを士郎に何度打ち込んでやろうかと思ったことか。
「…アインス? 何か表情が怖いわよ?」
「はっ!?」
いかん。意識が少しばかり飛んでいたようだ。
「ま、それだけアインスが本気って事ね」
「そ、そうなのか?」
「えぇ。ふふふ、早く結ばれたらいいわね。
私達ははやてちゃんも含めてアインスの幸せを願っているのよ?
当然士郎さんの幸せの探求も家族として一緒に探していくし。
なにより士郎さんの隣はアインスが一番似合っているわ」
「…ありがとう」
シャマルの言葉に素直に感謝の言葉を送っておいた。
と、そこに主達が管理局から帰ってきたようだ。
「ただいま〜。あ、今日はシャマルとアインスが料理を作ってるんやね」
「私も手伝おうか…?」
「いや、士郎は待っていてくれ。もうすぐできるからな」
「…アインス、シャマルの料理は大丈夫だよな?」
「あー! ヴィータちゃん、ひどい!」
「安心しろ。しっかり見ていたが特に不安なものはなかったからな」
「アインスも結構ひどいわよね…」
それでシャマルは落ち込む。
「今日も結構きわどい任務でしたね〜、ご主人様」
「あぁ。はやては色々な現場に派遣されるからな。私達も特別捜査官補佐としてしっかりとせねばならないからな」
「ありがとな。士郎」
主はやてと士郎は楽しそうに会話をしている。
私
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