第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第4話:すげード田舎ッスね!
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ない下ネタはウンザリだわ。
無垢なミネアには聞かせたくないのに。
「そ、そう言えば…オーリンはどうなったのかご存じですか?」
これ以上ウルフとの関係を創り上げられたくなかった私は、話題を深刻な事へと変え意識をそちらに持っていかせる。
オーリンとは父さんの一番弟子で、裏切り者のバルザックの先輩に当たる人物だ。
「それがねぇ…私達にも分からないのよ。大怪我をして逃げ出してはいるみたいだけど、何処に逃げ延びたのか………無事だと良いんだけども」
心配ね…
ごつくて・田舎者臭くて・全然タイプの男じゃ無かったけど…真面目で・信頼出来る人間であった事は確かだわ。
父さんは私かミネアの未来の夫としてオーリンを考えていたみたいだけど…私はパス!
心配だし、無事でいてほしいけども…私は絶対にパス!
「そう言えばエドガンさん…この村以外にも秘密の研究室を持っているって話だったわよ。そこにオーリンさんも身を潜めているのかもしれないねぇ!?」
初耳だ…父さんが村以外に研究室を用意しているなんて。
しかも、娘の私達にまで秘密にして…
「う〜ん…秘密の研究室かぁ……二人とも心当たりは無いの?」
オバちゃんの話を聞いて、ウルフが興味深そうに尋ねてくる。
尋ねたいのはこっちの方なのに!
「いえ…聞いた事ありません。でも……父さんはよく西の洞窟に足を運んでおりました。もしかしたらそこにあるのかもしれないですね…」
流石ミネア。よくぞ憶えていたわ……私なんてすっかり忘れてたもんね!
「西の洞窟? じゃぁ早速行ってみますか? それとも今日は、この村で一発ヤりますか? 俺、頑張っちゃいますよ(笑)」
「はぁ…一体何を一発頑張るのですか?」
「こらミネア! その馬鹿の言う事は気にしちゃいけません!」
最悪だなこの野郎…
今まで以上にミネアを俗世間から守らないと…私の可愛い妹が、世の中の汚れた情報で汚されてしまうわ!
何時までも純粋無垢な少女のままでいてほしいのに!
マーニャSIDE END
(コーミズ村)
ウルフSIDE
洞窟に研究室って…本当に研究室かねぇ?
モンスター蔓延る洞窟になら、誰だって好き好んで足を踏み入れたりはしない…逆に言えば、洞窟内のモンスターが危険すぎて、研究室(仮)から出る事も出来ない。
女の子を攫って監禁してても、誰も気付かないだろう!
研究と称して女の子を連れ込み、エッチぃ事でもしてたんじゃないのぉ?
さっき思わずそう言いそうになって、話題を今すぐ行く事へ向けたが、バレてないよなぁ?
ファザコンにそんな事を言ったら殺されかねない。
俺がリューラ・リューノ・リューナに嫌われているのも、上司に楯突く生意気な部下だからなんだ。
で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ