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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第四十六話】
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怒濤の剣幕で怒る鈴音。

何の約束かは知らんが、織斑ももうちょい自身の行動を見直さないとな。


「いや、その、だな?鈴、すまん」

「おいおい、織斑…謝るぐらいなら軽く約束なんかは――」


俺は織斑に苦言しようと話してるなか、唐突に一言――。


「あ」

「あ」

「あって何よ、あって。――あ」

「……篠ノ之?」

「……………」


現れたのは篠ノ之だった。

そういや最近、織斑と会わないようにしてたな――。


突き合うって言ってたから、決闘までは会わないようにしたかったのだろう。


「よ、よお、箒」

「な、なんだ一夏か」

「「……………」」


言葉が続かない二人に痺れを切らした鈴音が――。


「何、あんた達何かあったわけ?」

「「いや!別に何も!」」


――勘の鈍い人間でもわかるであろう同時の否定。

――決闘かと思ったが、違うのか?


「なにその『明らかに何かありました』って反応。わざとやってんの?」

「そんなわけないだろ……」


ジト目で織斑を見る鈴音、そんな鈴音に対して言い訳じみたことを言う織斑。

そんななか、篠ノ之は顔を逸らすとそのまま歩いて行ってしまった。


「あー………」

「……?どうした織斑?」

「い、いや。何でもないぜ」

「じゃ、あたしは部屋に帰るから」

「ん?おう。誘ってくれてありがとな」

「じゃあな鈴音、おやすみ」

「おやすみヒルト。……たまにはアンタから誘いなさいよ。まったく……」

「うん?」

「おぅ、次は俺から誘うよ、これが」

「ひ、ヒルト…。――や、やっぱりなんでもない。じゃあね」


鈴音はそう告げると、篠ノ之とは反対方向へと歩き出した。


「さて、俺も帰って寝るかね」

「ヒルトも戻るのか?」

「あぁ、飯も食ったしな。じゃあな織斑」


そう告げ、俺も部屋へと戻る。


この時はまだ明日の事なんかまったく知らなかった――。

男子が一人入ることと……俺の知ってる人が転校してくるなんて――。
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