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或る皇国将校の回想録
第一部北領戦役
第三話 猫達の帰還、伏撃への準備
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かりです。実包の方は手持ちの物で代用出来ますので砲弾を優先しました。」
「成程。曹長、貴様の判断で中隊に配分しろ。
まず尖兵に優先するように。足が遅くなると嫌がったら僕の命令だ。と伝えろ。」
――僕も一丁貰うとしよう。
そう云って新城は施条銃を担いだ。
中隊長が持つことは規則違反だが銃剣を着剣したら長槍代わりにもなる。
他の銃よりも銃身が長いので白兵戦でも有利なのだ。
白兵戦となると、鋭剣と一発限りの短銃だけでは心許ない為であった。

 西田少尉と漆原少尉も新城に倣い銃を担ぐ。
これで多少なりとも気休めにはなるだろう。

――ひとまずこれで僕に出来る準備は終わった、後は死地へと赴き、殺し、殺されるだけだ。


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