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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-23魔女の教室
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った」
トルネコとアリーナは馬車を連れ、必要な物を買い揃えていく。
「女性に力仕事をさせるのは、どうかと思ったが。トルネコも、なかなか力があるな」
「それを言うなら、王子様に雑用をさせるほうが、問題がありますわね。力と体力だけは、昔から自信がありますの。夫が体力が無いものですから、家では力仕事は、あたしの役目でしたわ。」
「そうか。色々あるのだな」
「そうですわね。ユウちゃんも、力は強くなってきていますし、どうも女戦士さまも加わりそうな様子ですし。なんだか、アリーナさんのほうが、珍しいようですわね。」
「マーニャもミネアも、魔法のほうが得意らしいからな。そう言われれば、そうだな」
他愛
(
たわい
)
も無い話をしながら、通行人が目を見張るような大荷物を
難
(
なん
)
無
(
な
)
く抱え、どんどん馬車に運び入れていくふたり。
「これだけ力があるなら、トルネコも鍛えればもっと強くなりそうだな」
「それがねえ。あたしもそう思って、剣の使い方を習ってみたことが、あるのですけれど。習った通りに動こうとすると、なんだかこんがらがっちゃって。とうとう先生に
匙
(
さじ
)
を投げられてしまって、それで断念したんですのよ。あなたは自分の動きやすいようにするのが、一番ですって。」
「そうか。色々あるのだな」
「そうですわね。さて、買い物はこんなものかしら。
一旦
(
いったん
)
戻って、みなさんに声をかけましょう。」
「そうだな。馬車を任せて良ければ、俺が行って呼んでこよう」
「それでは、お願いしますわ。」
アリーナに呼ばれて勉強組が合流し、馬車を連れて船を目指す。
トルネコは馬車の中で荷物が崩れないように支え、ブライが手綱を取る。
マーニャ、ミネア、少女は魔法の発動確認のため、標的となる魔物を探しながら歩き、アリーナが支援につく。
「座って話を聞くだけってのは、
性
(
しょう
)
に合わねえんだよな。さっさと試したいぜ」
「それでも、いつもよりは集中してたね。さすがブライさん」
「そっちを
褒
(
ほ
)
めるのかよ」
「どう考えても、ブライさんのおかげだからね」
「おばあちゃんの、教え方。わかりやすかった」
「魔物が出ても、倒してはいけないとは。初めての経験だな」
「すみません、アリーナ」
「いや、いいんだ。倒さないようにあしらうというのも、いい経験になるだろう」
「この先も、あんまりひとりで片付けられても困るからな。いい機会だな」
「そうだな。……来たな」
雑談の
最中
(
さなか
)
、魔物の気配を察知したアリーナが、そちらに視線を向ける。
「よし。まずは、補助呪文からだな」
向かってくる魔物たちをアリーナが引きつけ、マーニャがマホトラを、ミネアと少女がラリホーマを、それぞれ唱える。
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