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トーゴの異世界無双
第三十九話 すきっ歯ってダサいよな
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ぷ」
「くっ……っ!」


 悔しそうな表情をするが、何も言い返さず闘悟達に背を向ける。


「いいか! 一か月後だぞ!」
「はいよ。お前もまあ頑張りな、すきっ歯貴族」
「誰がすきっ歯貴族だ!」


 またこちらに振り向いて激昂(げっこう)する。
 やっぱりコイツからかうと面白え。
 そしてリューイは、怒りに震えながらもその場を後にした。


「ふぅ、トーゴ、貴様さすがに笑い過ぎだぞ?」
「おいおい、お前が言うかミラニ? 必死で笑いたいのを我慢してたくせに」
「うっ……」


 見抜かれていたのかとバツが悪い表情をする。


「もう、二人とも良くありませんです! 人様のお顔を見て笑うだなんて……」


 クィルが二人を叱ってくる。


「そうは言うけどよ、クィルだってあの顔見ただろ? 自信満々な決め顔してたぜ? きっと歯が欠けてることを忘れてたんだな」


 だからこそ、クソ面白かったんだが。


「そ、それは……でもいけませんです!」
「ごめんごめん悪かったよ!」
「そ、そうですね。少し無遠慮(ぶえんりょ)過ぎました」
「いえ、分かって頂ければいいのです」


 嬉しそうに微笑む彼女を見ると、本当に真面目なんだなと感心さえする。
 それから三人は何事も無く宮殿に帰った。


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