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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-21合流
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レが使うのはメラ、ギラ、イオだ。よろしくな」

 これには、ブライが応じる。

「ふむ。独学であそこまでの使い手になるとは。やはり、()(がた)(さい)じゃの。上級の魔法も、覚えてみる気はあるかの?」
「なんだ?教えてくれんのか?」
「条件はあるがの。マーニャ殿は、補助魔法は好まぬと聞くが。これからは、わしらとも同行する仲間となるのじゃ。自身が必要を感じずとも、全体の視点で見れば、必要となることもあるでな。補助の魔法も、覚えることが条件じゃ」
「必要なら、一応覚えてるんだがな。必要と思わねえと、頭に入らねえんだよな」
「ふむ。ならば、必要と思わせれば良いのじゃな」
「そういうこったな」
「ならば問題無いの。色々と覚えてもらうゆえ、覚悟なされよ」
「なんだよ、ばあさん。熱血かよ」

 げんなりした顔をするマーニャを、アリーナとクリフトが励ます。

「随分と気に入られたようだな。まあ、頑張ってくれ」
「ブライ様は、才能ある(かた)をお育てになるのがお好きなのです。決して無理難題は(おっしゃ)りませんし、その気にさせるのもお上手ですから。大丈夫ですわ」
「なんだ、アリーナはともかく、神官の姉ちゃんまで。知った(ふう)だな。(はたけ)が違うんじゃねえのか?」
「ブライ様の知識は、広範(こうはん)に渡りますから。お使いにはなれませんが、神職の魔法についても、知識だけなら神官長様をも(しの)ぐと言われるほどですわ。私も、ご指導頂いています」

 ミネアも話に加わる。

「そうなのですか。それはぜひとも、ご指導(たまわ)りたいですね」
「ふむ。向学心(こうがくしん)(あふ)れる若者を教え導くのも、老人の(たの)しみでの。()のあることでもあるし、断る理由は無いのう」
「では、よろしくお願いします」
「うむ」

 少女も遠慮がちに言う。

「みんな、お勉強するのね。おばあちゃん、わたしにも、教えてくれる?」

 ブライが相好(そうごう)(くず)す。

「おお、おお。勿論(もちろん)じゃて。ユウちゃんも、幼いのに感心じゃのう」

 クリフトとアリーナが驚愕する。

「ブライ様が……!あのようなお顔は、初めて見ました……!」
「何か、悪い物でも食べたか。パデキアは、もう無いのか?」
失敬(しっけい)な。素直で可愛い子供を前にすれば、こうなるのも当然でありましょう。王子も昔は素直であられましたのに、何がどうしてそのような」
「わかった、わかった。今はそんな場合では無いだろう、またにしてくれ」
「あらあら、まあまあ。ブライさんも王子様も、大変ですのねえ。では、次はあたしですわね。」

 トルネコが、仲裁(ちゅうさい)も兼ねて割り込む。

「エンドールの武器
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