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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-21合流
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前に、全部吹っ飛ばした」
「そうだったのか。なら、仕方ないね。動き(づら)い洞窟だったから、助かったよ」
「やり過ぎて集まってきたのも本当だがな」
「兄さん……。気を付けてくれよ」
「悪かったよ」
「姐御とは、トルネコ殿のことだな。魔物に追われているという話だったか。そうか……来るのか」
「弱えぞ」
「そうか。残念だ」
「アリーナ……。それはどうかと」
「そうだな。すまない」


 話を終えたアリーナは一旦(いったん)兄弟と別れて部屋に戻り、改めて夕食の席で一行が顔を(そろ)える。
 ()()がりのクリフトの姿もあり、トルネコが気遣って声をかける。

「あら、クリフトさん。大丈夫ですの?」
「はい。パデキアがよく()いて、少し休んだら随分楽になりました。自己紹介とお話が終わったら、先に下がらせていただこうかと思っております」
「そうね。お顔の色は、ずいぶんよくなったみたいですわね。くれぐれも、ご無理はなさらないでね。」
「はい。ありがとうございます」
「では、まずは自己紹介といきますかの。わしから紹介しても、いいですが。やはり、各人(かくじん)で名乗っていただいたほうが、いいですかの」
「そうですね。そのほうが、覚えていただきやすいでしょうから。そちらのお名前はわかっているので、まずは私たちからですね」

 双方(そうほう)を知るブライが話を仕切り、ミネアが失礼にならないよう、かといって(へりくだ)り過ぎないよう、話を誘導する。
 王族に先に名乗らせないミネアの気遣いを察したブライが、話に乗る。

「うむ。お願いできますかの」
「では、私から。占い師のミネアです。兄のマーニャと共に、父の(かたき)バルザックを()つため、旅をしています。バルザックの背後にいるのが、デスピサロであるようで。この辺りは、次の目的地とも関係するので、(あと)で詳しくお話しします。回復魔法が使えるので、本職ではありませんが、役割としてはクリフトさんに近いものになるでしょうか。どうぞよろしくお願いします」

 名前の()がったクリフトが応じる。

「ミネアさんたちは、随分旅慣れておられるようですね。私は王子のお(とも)をするまで、あまり外に出ることはありませんでしたので、その辺りのご相談が出来るのも、分担が出来るのも心強いですわ。どうぞ、よろしくお願いいたします」
「私は、ほとんど独学ですので。きちんと学ばれた(かた)のお話を聞けるのは、ありがたいですね。お身体(からだ)が回復したら、お話を聞かせてください」
「ええ、ぜひ」
「次はオレだな。名前はマーニャ、芸人だ。事情は、ミネアが言った通りだな。独学で魔法を使うのも、同じだ。使うのは、攻撃魔法だが。ばあさんはヒャドを使うって話だが、オ
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