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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第20話 機動六課初任務
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かのギンガまでも抱きつく勢いで加奈に迫る。
「ギンガまで………」
「………」
「はぁ………ティアナ、聞きたいならこっちに来なさい」
「!?わ、私は別に………」
「ティアは良いんだ………じゃあ加奈さんにとっても恥ずかしい話だと思うし小声で………」
「わ、私も聞くわよ!!」
スバルのからかう様な物言いに慌てて近づくティアナ。
「………先ず言っておくけど出来ればあまり広めないでね。本当にあの時の私って結構情けなかったから」
「はい」
「分かりました!」
「私も了解です」
3人の了承を得て加奈は付き合うきっかけの話を始めたのだった………
「さ、さあエローシュ君、ジョーカーを取れるものならとってみなさい!!」
「………何も知らない人に言っておきますがこれはババ抜きですから」
「誰に言ってるのエローシュ?」
さて、場所が変わってライトニングの守る4両目。
そこでは広い両の中心で6人の少年少女が円を組んでトランプをしていた。
「でもいいの………?こんなに呑気してて?」
「まあ大丈夫よ。私達はエローシュの指示に従ってるだけだから」
「ちょっとルー様?最初にやらないって提案したのはルー様では無くって?」
「うるさい、良いから早くしろ」
「エクスも普通に馴染んでるね………」
「エリオ、もう諦めたさ………エローシュの奴、俺の空間に干渉出来るようにしやがった。全く、魔力はノミみたいな奴だが、キチガイみたいな天才なのは確かだ」
「何で俺、こんなに貶されなくちゃならないんだろう………」
瞳に涙が溜まるも誰もフォローしない。
「いつもの事でしょ。早くしないとキャロが茹でダコみたいに真っ赤になるわよ」
そうルーテシアに言われ、キャロの方を見ると、キャロは表情を読まれないように、息を止めてムッとした顔でエローシュを睨んでいた。
「………キャロちゃんって時々かなり幼い時があるよね」
「というより素直なんでしょ………確かに表情は変わらないでしょうけど、長く続く筈が無いのに………」
結局耐えきれなかったキャロはむせてしまい、ルーが優しく背中をさすってあげた。
「エ、エローシュ君………」
「あ、ああ………」
ふらふらと、トランプの持った手をあげるキャロにエローシュは恐る恐るカードを引いた。
「あっ、揃った………」
結局、キャロの頑張りは無駄となってしまった………
『リニアレール、発車したわ』
「了解。………でも本当にいいのか、スカさん?」
『大丈夫、私の娘は優秀だからね』
「本当に大丈夫かな………」
1両目、車内………
(絶対無理だよ……
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