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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
加速する誤解
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ました。この度は我々が状況確認を怠ったせいで読者の皆様、また一部の方に多大な迷惑をおかけして真に申し訳ありません。今後このようなことがないように一層精進していきますので皆様のご理解、ご協力を今後共によろしくお願いいたします。また……』

 内容的にはこのような感じ。と、とりあえず誤解は解けたってこと? 何故か真横から私と一夏さんを撮った写真が掲載されていて、そこには私の目を覗き込む一夏さんがばっちりと写っていました。

「え……これは……」

「どういうことですの?」

「つまり、キスは?」

「していなかったと……」

「そういうことだな」

「「「「なーんだー」」」」」

 今私は怒ってもいいと思うんですけど……もうこの怒りをどこにぶつければいいのか……もう我慢しなくてもいいよね? ね?

「皆さん!いい加減に……」

「あ、それと今日から一夏君には私が専属コーチとして着くからよろしくねー」

『はあ!?』

 私の怒りの一声は楯無会長のその一言で吹き飛んでしましました。

「ちょ、それどういうことよ!」

「言葉の通り」

「い、一夏さんのコーチは私たちが務めていますのよ!」

「そうです! 先輩と言えども譲れないところはありますよ!」

「だって一夏君との約束だし」

 鈴さんたちの問いかけにさらっと楯無会長は答えて見せます。約束?

「一夏さんとの?」

「うん、一夏君に私が勝ったら私の指導を受けるって。それで私が勝ったから」

「あの馬鹿嫁は……それで何故こんな奴に負けるのか……」

「あら、ラウラちゃんは知らないの?」

 ラウラさんの呟きに楯無会長は口元を隠すように扇子を開いて私たちに見せてきます。

「IS学園の生徒会長という肩書はそれで一つの事実の証明」

 そこにははっきりと分かる漢字で2つだけ文字が書かれていました。

「全ての生徒の長たる存在、生徒会長は――最強であれ」

『最強』と……
 呆気に取られる私たちを置いて楯無会長は「じゃあね」と言って階段を降りていきました。IS学園生徒中『最強』の称号……なるほど、確かに納得は出来ます。多分ISを使わない戦闘であれば私一人はおろかここにいる全員でかかってようやくと言うところでしょう。それでもまだ勝率は低い予感がします。それを感じ取っているのか他の皆さんも先ほどから一言も言葉を発していません。
 あそこまで堂々と『最強』宣言されると逆に否定できなくて困ってしまいますよね。

「あー、その、なんだ。すまなかったなカルラ」

 そんな中言葉を発したのはラウラさんでした。

「うん、誤解したままで何か問い詰めちゃって……」

「わ、悪かったわね。謝るわ」

「で
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