暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
36*外野が邪魔
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さぁ、始まるざます。
行くでがんす。
ふんがぁー。

「真面目に戦いやがれ!!」

「ムリでがんす!!」

人間とは頭、つまり脳が発達した生き物である。
そしてその代償に、猿の頃は持っていた……なんかこう、しなやかさとか力強さ的な?
まぁそんな運動能力みたいなのを犠牲にしてきたのである。

つまり何がいいたいかって言うとだ

「だったらおとなしく死にやがれ!!」

「むり!!」

どこぞの魔王様もびっくりなこの弾幕を防ぎまくるのもそろそろ限界なんですよ。
主に体力的に。

ではなぜ、攻撃せずに護りに徹しているのかと疑問に思うであろう。
答えは簡単、単純明解。

「うおぉぉぉぉぉ……こんな戦い、見た事も聞いた事もないぞ……」

「な、何がおこってるんですか!?」

「ひぇぇぇぇぇ」

何を隠そう、自分の後ろにうきうきしてるエリザとか、音を聞き付け部屋から出てきた(自称)自分の使用人とかがいるからです。

断言する。
自分が避けたら彼女達が死ぬ。
そしてエリザの反応が異常。

「ちょっ!君達!早く!逃げて!!」

そしてもうね、そろそろ全ての魔法を一護君でたたき落とすのは限界です。
うん、正直マックスピードなかったら死んでるよ。

いやね、自分も本当はなんか盾的なのを使いたいけど、ラシルドレベルなら弱すぎて破壊されたし、それ以上のやつは出す暇が与えられない。
従って、彼女達が逃げるまで根性で全部たたき落とすしか思い付かず、それを実行している次第なのですが……

「何を言う!こんな戦いを目の前にして逃げる事などできるか!それにナルミが護ってくれてるから安全だろ!」

「てめぇ!やっぱり!改心!のわっ!してねー!!」

これである。
ちなみに二人は

「む、無理です!こここ腰が!ぬけっ!」

「ひぁぁぁぁぁぁん!!」

マジ泣きしてたりする。
うん、これを続に八方塞がりといふ。

てゆーかセブルさん、マックスピードについてくる程の魔法って、どんだけっすか。

「お嬢様を弄んでおいて!所詮貴様はその程度か!!」

しかもセブルさんはなんか性格変わってるし。
だれか助けてください!

と、願いが通じたのかセブルさんの魔法弾幕が止み、かわりに彼は

「こんな男にお嬢様が……!お嬢様の純潔が!カケラも残さず消えさらせぇ!!」

もっそい速さで空(くう)を駆け、手にした剣で切り掛かってきた。

まさかいきなし物理攻撃がくるとは思っていなかったので、慌ててそれを受け止める、が

ゴォウ!!

「のわわわわわ!!」

「ひ!?はひゃぁぁ!!」

「ぴぇぇぇぇぇ!!」

風速100メートルはある(気がする)程の爆風が廊下の
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