36*外野が邪魔
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め……あははは、ど、どうも候爵様。ご機嫌麗しゅう」
おせーよ。
聞こえてるよ。
そして君達白々しいよ
「……ごきげんよう娘さんがた。時に自分の国にはこんな諺がある」
さっきから行く先々で兵士やらメイドやらがそんな噂をするのを聞いて疲れとストレスを溜め込んだ自分は、彼女達を使って少しそれらを解消する事にした。
「壁に耳あり障子に目あり。どこでどんなふうに話を聞かれるかわかったもんじゃないって感じな意味なんだけど……あんまり陰口叩くのは賢明じゃあないと思うけどなぁ……特にそーゆーお話しは、ねぇ」
自分がそう言ってニンマリ笑うと、彼女達は顔を一気に青くしてガタガタ振るえはじめた。
四人いっぺんに歯を鳴らすという奇想天外なオーケストラが4メートルは離れてる自分の所まで聞こえるくらいにガクガクブルブル振るえている。
多分自分の笑顔が怖いとかじゃなくて、お偉いさんの陰口を本人に聞かれた事で首と胴体がお別れを告げる事になる可能性を危惧してのふるえだろうけど。
とりあえずこれ以上はかわいそうなので、自分は彼女達をゆるす事にした。
「……もうやめてよね」
「は、はい!」
「了解です!」
「わかりました!」
「ひいっ!な、なんですかあれ!?」
うん、四人とも別々の発言をありがとう。
でもふつーは四人でハモって返事するのがセオリーじゃ……
ん?
最後の娘は一体何を見た?
……
「盾(シールド)!!」
「全てを灰に!煉獄の剣よ!!」」
バキッ!!
なんとか凌いだ。
けど……いくら本のオマケのクロウカードでつくった物とは言え、クロウカードの盾にひびって入るんだぁー。
セブルさん、こえー。
もうもうと煙や湯気があがり、視界が遮断されているなかそんな暢気な事を考えていると、向こう側から声がしてきた。
「こんな状況でも女と戯れてるとは……ナルミ、おまえは一体どんな神経をしているんだ?正直俺は裏切られた気持ちだよ」
……あれ?
セブルさん……だよね?
喋り方ちがくない?
自分が半分混乱しながらそんな事考えるていると、だんだんと煙がはれて相手の顔を見る事が出来た。
そこにいたのは
「そしてなぁナルミ……妹を家畜のように扱われて!揚句棄てられるのに対して黙っていられる程俺は穏和じゃないんだよ!!」
背景が歪む程の熱を持った巨大な剣を片手に持ちながら、般若と憑衣合体しているゼノアおにぃさんがそこにいた。
うわぁ、初対面の時より般若だわ。
てゆーか阿修羅だね、これは。
うん、人間恐怖が行き過ぎると逆に冷静になれるっぽいね。
て、んなこと考えてる場合じゃない。
「落ち着け!話せばわかる!」
「落ち着いてられ
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