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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第四十一話】
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?人が乗らなきゃISは動かな――」
そこまで口を開いて言うと、直ぐ言葉が止まった。
「――そういえばアレ、さっきからあたしたちが会話してる時ってあんまり攻撃してこないわね――」
そう、何故か会話中攻撃をしてこない――。
会話が終える、又は会話終わる前ぐらいには攻撃はしてくるが。
「ううん、でも無人機なんて有り得ない。ISは人が乗らないと絶対に動かない。そういうものだもの」
「だが――有り得ないなんて事は、有り得ない――無人機の可能性だってあるんだ。無人機なら……」
「なに?無人機なら勝てるっていうの?」
「まあ確率はあがるさ。人が乗ってないなら遠慮なく攻撃も出来るしな」
――バリア無効化攻撃の出来る天狼なら、大丈夫なはずだ。
「遠慮なくも何もその攻撃自体が当たらないじゃない」
「大丈夫だ、次はもっと踏み込む…!」
「言い切ったわね。じゃあ、そんなこと絶対に有り得ないけど、アレが無人機だと仮定して攻めましょうか」
不敵ににやりと笑う鈴音を見て、俺も笑みを浮かべる。
「ヒルト」
「おぅ、どうした?」
「アタシ、どうしたらいい?」
「難しく考えるな、注意を引いてアイツが飛ばないように、動き回らないように衝撃砲を撃ってくれ」
「?――いいけど、当たらないわよ?」
「構わないさ。だから――頼んだぞ!!」
体勢を低くし、天狼を逆手に持ち変えてアンノウン機に向かって走り出す。
その動きに反応したアンノウン機は此方に腕を向けるが――。
空へと浮かぶ鈴音の衝撃砲による牽制射撃により、注意が向こうへ向いたのを確認すると――。
「……一気にいかせてもらうっ!!」
デッドウェイトになっている邪魔になったパーツをパージし、スラスター及びブースターを全力噴射――間合いに入った。
加速力のついた天狼の突きで腹部装甲を貫き、引き抜く力を利用し、一気に右腕を斬り落とした。
「………取った!――っ!?」
残された左腕から繰り出される一撃をモロに受け、回りながら地面に落ちるなか――避難して誰もいない客席にセシリアがいるのを確認するや、天狼を遮断シールド発生機に向けて投げ――突き刺さった。
「ぐっ…ぅ…っ」
此方に近づいてきたアンノウン機は、左手で俺の頭を掴むと、その接触面から熱源反応を感知した。
「「ヒルトっ!」」
「お兄ちゃんっ!!」
いつの間に来ていたのか――織斑や美冬の俺を呼ぶ声、鈴音の声も俺の耳に届いた。
「……ふっ、チェックメイトだな……セシリア!!」
『わかっていますわ、任せてくださいな!』
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