暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十九話】
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
あれから更に時は流れ、試合当日。
第二アリーナ第一試合。
組み合わせは一組代表俺こと有坂緋琉人、対戦相手は二組の凰鈴音だ。
「おぉ……、アリーナは満員御礼だな」
「だね〜。やっぱり注目されてるんだよ」
「そうですわね、会場に入りきらなかった人達は校舎内モニターで観戦するんだとか」
俺たち三人は、アリーナ全体を見られるアリーナ内のモニター前に立っていた。
「こんななかで凰との勝負か……。織斑、凰には謝ったのか?」
そう後ろを向くと、織斑と篠ノ之が壁に寄りかかっていた。
「いや、まだだぜ…?」
「……ったく、いつまでも謝らないと、問題は解決しないぞ?」
そう告げると、織斑の返事も待たずにピット入り口へ――。
「お兄ちゃん、頑張ってね!」
「えぇ、ヒルトさんの特訓の成果を皆様の前で披露してくださいませ」
「――わかったよ美冬、セシリア。――じゃあ行ってくる」
その言葉を受け、俺はピットへと入っていった――。
――第二アリーナ――
ピットから出、規定位置へと移動すると、既に凰は静かに目を閉じ、待っていた。
肩の横には浮遊した棘付き装甲が攻撃的な主張をしていた。
俺の第三世代用の装備の機能はまだ開放されていないが、同じように西洋の槍――ランスみたいな形状が特徴だが。
『それでは両者、規定の位置まで移動してください』
今回、空を飛べない俺に配慮して、地上での対峙となる。
互いに向かい合い、その距離は五メートルと短くもなく、長くもないものだ。
そして、凰がオープン・チャネルを開き、口を開いた。
「あんたに恨みはないけど、一夏とおんなじ組って不運を呪ってよね」
「ったく……とんだ痴話喧嘩の飛び火だな。呪いはしないが、クラスの期待を背負ってるんだ。悪いが…やらせてもらう」
「一応あんたに言っておくけど、ISの絶対防御も完璧じゃないのよ。シールドエネルギーを突破する攻撃力があれば、本体にダメージを貫通させられる」
脅しではなく、本当の事だ。
後で調べたのだがIS操縦者に直接ダメージを与える”ためだけ“の装備も存在するとか。
――今さら驚かないが、軍事用のISもあるんだ、武器や兵器の目指す先は威力とかになるのだろう。
悲しい事実だがな。
まあ凰の言葉を要約すると『殺さない程度にいたぶる事は可能だ』。
まあ、その辺りは個人のモラルによるだろう。
俺はそういうの嫌いだからしないが。
『それでは両者、試合を開始してください』
アリーナに鳴り響くブザー、それが切れる瞬間に凰は動いていた。
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ