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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十八話】
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ちゃんにはよくない?」
「なら、えーと…無反動旋回?のおさらい後に基礎だな」
三人で会話をしつつ、先導していた織斑が第三アリーナのAピットのドアセンサーに手を触れた。
指紋・静脈認証によって解放許可が下りたドアは、バシュッと音を立てて開いていく――。
開いた先には人の姿が見えた、その相手は――。
「待ってたわよ、一夏!」
――二組の凰鈴音だった。
腕を組み、不敵な笑みを浮かべていた。
「貴様、どうやってここに入った。関係者以外は立ち入り禁止の筈だぞ!」
――篠ノ之と凰は、相性が悪いのか?
まあ原因は明らかに織斑だが。
そんな篠ノ之を見た凰は、挑発的な笑いとともに――。
「あたしは関係者よ。一夏関係者。だから問題なしね」
「うーん、でも俺関係ではないよな?」
俺の発言を聞き、目尻をつり上げて此方を睨み付ける凰。
「あんたは関係ないんだから引っ込んでてよ」
「――既にこの場にいてる以上、関係ないとはいえないさ。とにかく、要件を言ってくれないか?」
「……そうね。あんたの言う通りかもね。――で、一夏。反省した?」
「へ?なにが?」
織斑の返答に、こめかみをひくひくと引くつかせている凰。
原因がわからない以上、俺や美冬、セシリアは見ているしか出来ない。
痴話喧嘩なら他所でやってほしいのだがな、これが。
「だ・か・らっ!あたしを怒らせて申し訳なかったなーとか、仲直りしたいなーとか、あるでしょうが!」
「いや、そう言われても……鈴が避けてたんじゃねえか」
「あんたねぇ……じゃあなに、女の子が放っておいてって言ったら放っておくわけ!?」
「おう」
――その一言に、俺は絶句した。
だって有り得ないだろ、理由は解らないが自分が原因で相手が怒っているんだ。
普通、その言動や行動を思い直して此方が言ってはいけないことや、やってはいけないことをしたのなら普段は避けられても相手の家に行くとかして謝るだろう。
そう考えてる間にも、織斑と凰の口論は続く。
「なんか変か?」
「変かって……ああ、もうっ!」
焦れたように声を荒げ、頭をかく凰。
「謝りなさいよ!」
――普通、ここまで怒らせるというのは、余程酷いことを言ったとか、約束破ったとかだろう。
所詮は俺の推測、真実は全くわからないが。
「だから、なんでだよ!約束覚えてただろうが!」
「あっきれた。まだそんな寝言言ってんの!?約束の意味が違うのよ、意味が!」
約束――この約束が肝か、内容まではわからないから何とも言えないが、明らかに
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