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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十七話】
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受けるため基本見れない。

――あぁ無情、しかし、こんな環境だと、理性を保つのが大変だ。

織斑はよくいけるな……。


――てかあいつの部屋って、まだ織斑先生と一緒なのかな?

部屋の割り振りが上手くできず、個室も調整出来なかったらしいが。

――今さら突っ込んでも仕方ないか、これを割り振りできなかった人がダメすぎる結果だしな。


部屋へと戻ると、ベッドで三角座りをしている美冬が――。


「おっそーいっ!!」

「悪い悪い、ついゆっくり風を浴びすぎたよ」


頬を膨らませて、上目で見てくる美冬に少しだけドキッとさせられながらもシャワーを浴びる準備をする。


「お兄ちゃん、何で遅かったの?どうせ女の子の薄着姿見て鼻の下を伸ばしてたんでしょ?」

「……おぉぅ、鋭いな妹よ」

「もうっ!!」


ポスン――そんな音をたてながら俺の頭に枕が投げられた。


「どうしたんだよ、不機嫌になって」

「別に……ふんだっ」



――うーん、何故か美冬の機嫌を損ねてしまったようだ。


「ん〜、何で機嫌悪いんだ、美冬?」


隣へ座ると、ぷいっと横に顔を反らして。


「……だってお兄ちゃん、遅いんだもん」

「悪かったって、機嫌直せよお姫様」

「うぅ…お、お姫様じゃないもん…」


――と言いつつも、実は美冬はそう呼ばれると機嫌を治す、あくまでも俺限定であって、他の人に言われるのは嫌らしい。


「ふふ、もう遅いから美冬は寝るんだぞ?俺はシャワー浴びるから」

「はぁい…。パジャマに着替えよう」


そんな美冬の言葉を背中で聞き、俺はシャワーを浴びるため洗面所兼脱衣場へと向かった。


――五分後――


シャワーを浴び終え、前回全裸で出てそれを指摘されたのを思いだし、トランクスだけは穿いて頭を拭きながら脱衣場から出ると――。


「……今日は下は穿いてるんだ?」

「あぁ、前に美冬が指摘したからな」

「ふ、ふぅん……」


――何だ?若干残念そうな感じがするような――。


「さて、寝るか。もう寝ないと身体がもたないからな」

「そうだね。じゃあお兄ちゃん、おやすみなさい――シャツだけは着て寝ないと風邪引いちゃうからね?」


そう言い、横になった美冬は目を閉じ、眠りについた――。


「……寝るか」


シャツを着、下はジャージを穿くと、俺もベッドに横になって眠りについた。


俺たち二人が寝てる間に、織斑と凰、この二人が喧嘩をして大事になっていたとは――思いもよらなかった。

――そして、クラス対抗戦の相手が凰とも知らず――。
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