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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十六話】
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がら斬りつけてきた。

 連続で当たる刀の刃の一撃一撃が、ごっそりとシールドエネルギーを減らしていった。


「……っ!? やはり二対一はまだ早かったか……ッ」

「そうですわね。ですが……いつかこの経験が役に立つ筈ですわ」

「……っ!!」


 振り向いた先に、狙撃銃の銃口を此方へ向けたセシリア。


「うん。でも次からはお兄ちゃん、対戦形式は一対一じゃないとね?」

「うっ……」


 首筋へ突きつけられた刀。

 ――まるで手も足も出ないってのはまさにこの状況だなと改めて自覚した。


「……そうだな。負けたよ――まだ迷いもないとはいえないが、少しずつ…何とか慣れていくよ」

「そうだね。――まだまだ時間あるし、次は1対1で私とセシリアが相手するよ」

「あぁ、さっきと同じように頼むよ二人とも」

「うふふ、ヒルトさんがそう望むならわたくしは構いませんわ」


 ――その後、美冬、セシリア相手に徹底して一対一の相手をしてもらいながらも、距離の取り方等を教えてもらった。

 途中から、織斑と篠ノ之二人も交ざり訓練をしたのだが――。

 篠ノ之の指導だけはやはり当てにならなかった、擬音じゃ理解できないな、やっぱり。
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