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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十五話】
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織斑は何も感じていないのだろうか、それとも――俺に覚悟がないからだろうか。
だが、もうそんなことも言っていられないのが現状だ。
クラスの代表になった以上――否、学園に入ったからにはイヤでもやらなければいけない。
「……悪い。――ともかく、このままじゃダメなんだよ」
そんな俺の重い表情を見たセシリアが――。
「……わかりました。ヒルトさん、展開してくださいな」
そう告げたセシリアは、直ぐ様ISを纏い、武器を展開した。
「そうだね。――わかったよ、お兄ちゃん」
同じく、訓練機を借りてきた美冬も打鉄を纏うと刀を粒子展開し、構える。
望む望まざるは関係なく、既に俺はその道を走るしかない。
ド素人で、ISの知識が無く、武器の扱いにも長けてない俺。
だからといって、いつまでも――いつまでもこんな状況で『初心者だから仕方ない』なんていうのもダメだし、周りにそう思われるのもダメだ。
今の目標は――少しでも、皆に追い付くことだ――。
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