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俺もよかったと思うが、俺らがこの世界に来た理由は別だ。来た訳は俺が戦ったゲツガのせいだろうな」

「何でそう思うんだ?」

 ルークは訊ねるとアッシュは答えた。

「あいつの力の原因は俺らがつれてこられたときの力と似ていたからな。多分、あいつの中のやつが俺らを呼び出したんだろう」

「っていうことは、ゲツガの中にいる何かが俺らを呼び出したわけか?」

「まあ、そうなるな。まあ、多分、中のやつらは特に理由はないだろうけどな。っとそろそろ時間らしい」

 アッシュたちの身体は半透明になっていた。

「まあ、わからないけどいいじゃねえか。あいつらと戦えたんだからな」

「それもそうだな」

 二人はそう言うと笑みを浮かべ、消えていった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「あでっ!」

「痛い!」

「ふごっ!」

「あだっ!」

 上からリクヤ、ユカ、リクヤ、ゲツガである。リクヤたちは出てきたところが二メートルほどの空中でそこから落ちたのだ。ゲツガは受身を取れずに背中から落ち、リクヤも背中から落ちたがその後ユカがその上に落下。落ちた場所は、ダンジョンの入り口であった。

「いってー、何とか成功したみたいだな」

「ホント、一時はどうなるかと思ったわ」

「そうだけど……ユカ早く退いてくれ」

「あっ、ごめん」

 そう言ってユカはリクヤの上から退く。

「だけど、超振動って確かこういう使用じゃなかった様な気がするんだけど」

「もう気にしなくていいじゃねえか。無事に脱出できたんだし」

「確かにゲツガの言うとおりね。助かったんだからいいじゃない」

「そうだよな〜。脱出できたしいいか」

 そしてユカはゲツガに向かって言った。

「それよりもアンタって案外まともと思っていたのに無茶苦茶だわ。リクヤに相当するんじゃないの?」

「ユカ、聞こえてるからな」

「聞こえるように言ってんの」

 ゲツガは二人の会話を苦笑してみていると、リクヤがそういえばと言って聞いてきた。

「それよりもさっきアッシュと戦ったあと何かもらってなかったか?」

「そういえば何か掴んでたわね」

 そういわれたのでゲツガは手に握るチケットを二人に見せた。

「これだ」

「これって最初に見せてくれたチケット?」

「つうことはあるものってこれのことだったのか?」

「多分、まあ、これで俺は元の世界に帰れるってことか」

 そう言うと同時にチケットが光り始める。

「そろそろお別れっぽいな」

「ああ、そうみたいだな」

「ちょっとしか交流がなかったかもしれないけど貴重な体験だったわ」

「俺も、お前が来たおかげでアビスの
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