35*逆鱗に触れたようだ
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顔に、自分の心はもう見事なまでにテクニカルノックアウトされてしまった。
だからつい叫んじゃったのよね。
「正座ぁ!!」
もうこれ以上は堪忍ならん。
嬉しくてやったから許されるとでも思っとんのか?
しかも悪びれる様子もなく笑顔全開とか、なめんなや。
「天井裏とか、隠れてる奴らも!5秒以内に全員出てこい!!さもなくば……わかってるよなぁ」
びっくりしているシルバちゃんを押しのけ、立ち上がりながら自分は声を張り上げながら屋根裏の住人に声をかける。
すると奴らは天井やら壁やらからいそいそと、血相変えて現れてきた。
その数14人。
なんともまぁ多い事で。
だからって許す訳じゃあないけどねぇ。
「とりあえず君達全員、正座ね」
「あ、あのせんせ「座れつってんだよ!」ひうっ!!」
シルバちゃんがなんか言おうとするのを怒声で遮り、今にも泣きそうな彼女を無理矢理座らせた。
それに伴い、他の奴らもみんな同じように座ったので、あらためてお話しを開始する。
「さぁ君達、何か言たい事はあるかい?」
自分は朗らかに笑いながら、目の前に座る15人に優しく語りかける。
すると、今にも泣きそうな顔をしながらシルバちゃんがプルプルふるえる手をゆっくりとあげて、質問してきた。
「あ、あの…先生はなんでそんなに怒っているんですか?」
目に涙をためながらの発言は、いろいろとクルものがあるのだが、今の自分にそんな事を構ってなどいられない。
「わからないのかい?君が自分の約束を守らない最低な生き物だからだよ」
自分が親切丁寧に教えてあげると、彼女はとうとう溜めてた涙を一気に放出して泣いてしまった。
すると、後ろにいた人達の中の一人、リーダー的な存在である子供が
「ちょっ!ご主人様それは言い過ぎです!」
とか叫びはじめた。
これにはさすがにカチンときた。
そして奴が次に放った言葉が
「これでは奥様がかわいそうです!奥様の気持ちも考えてください!!」
もうこれで自分がいままで溜めに溜めてた鬱憤が、カルデラ湖を造る勢いで一気に爆発した。
「ふざけたこといってんじゃねぇよクソガキが!奥様の気持ちも考えて下さいだぁ!?じゃあ聞くがお前らはどうなんだよ!彼女にいろいろ吹き込んで!自分の迷惑考えてんのか!?考えてねぇだろ!自分がどんだけ恥ずかしかったかとか!考えた事あんのか!?えぇ!?よくそんな事言えるよな!今のこの状況も!半分お前らが蒔いた種なんだよ!こいつがかわいそうだからなんだ!こーいうのには躾が大事なんだよ!!」
一気にまくし立てた結果、数名が泣き出す事になったがそれでも構わず今度は泣いているシルバちゃんを見下し
「君も君で、迷惑なんだよ!確かに好意を向
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