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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十三話】
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を組み、片膝を立てていた。
そして、その子に真っ先に反応したのは――。
「鈴……?お前、鈴か?」
織斑だった――織斑の知り合いの子なのだろうか?
フッと小さく笑みを溢し、八重歯を見せた女の子。
「そうよ。中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ」
――わざわざ宣戦布告って、あまり拗らせないようにしてほしいものだ。
そんな彼女は、また小さく笑みを漏らした。
そのトレードマークのツインテールが軽く左右に揺れ動く。
「何格好付けてるんだ? すげえ似合わないぞ」
「んなっ……!? 何てこと言うのよ、アンタは!」
織斑の言葉に反応する二組の代表候補生の後ろには織斑先生が表情を強張らせて立っていた。
「おい」
「なによ!?」
そう聞き返した二組の代表候補生に、強烈な一撃の出席簿打撃が入る。
乾いた音が教室に、外の廊下にと鳴り響くのだった。
「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」
「ち、千冬さん……」
「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ、そして入り口を塞ぐな。邪魔だ」
「す、すみません……」
すごすごと、涙目で言われるままドアから離れる二組の代表候補生。
態度から見れば、明らかに織斑先生にびびっているようだ。
「また後で来るからね! 逃げないでよ、一夏!」
逃げようにも隣なんだし、捕まえられるだろうに。
そう思っているといつまでも戻らない二組代表凰鈴音に――。
「さっさと戻れ」
「は、はいっ!」
脱兎の如く、二組へと帰る彼女。
まあ織斑の知り合いのようだから後々わかるだろう。
「……一夏、今のは誰だ知り合いか? 結構親しそうだったが、どういう関係だ?」
織斑に詰め寄るクラスの女子たち、一部の女子は既に席についているから問題ないが――。
そして、織斑の周りにいた女子の脳天に出席簿が直撃し、先ほどよりも乾いた音が何度も鳴り響いた。
――またまた波乱ありそうだな、これが……。
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