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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十二話】
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る布仏さん、そして二人は呼ばれた女子生徒の一団の元へと移動した。

 美冬も飲み物を手に持ちながら正面にやって来た。


「ふふ、ちゃんとお兄ちゃんの事を見てる人も居るってことね」

「……だな」


 美冬の言葉に相づちをうち、インタビューを受けている織斑の方へと俺は意識を向けた。


「ではではずばり織斑君! 学園へ転入した感想を、どうぞ!」


 新聞部の――確か自己紹介してたな、黛薫子先輩だ。

 そんな彼女はボイスレコーダーを織斑に向けて言葉を待っていた。


「えーと……まあ、なんというか、頑張ります」


 ――何を頑張るんだよ、学園へ来た感想をって言われてるのに。


「えー。もっといいコメントちょうだいよ〜。俺に触ると火傷するぜ、とか!」


 学園へ来た感想がそれだとドン引きだな、俺なら。

 そう思いながら織斑の言葉を待っていると出た言葉は――。


「自分、不器用ですから」

「うわ、前時代的!」


 ……確か昔の名優の言葉だったか?

 まあどちらにせよドン引きだな、コメントとしては――。

 内心でため息をつきつつ、俺は飲み物を一口飲む――果汁の入った甘いジュースで、口一杯に広がった。


「じゃあまあ、適当に捏造しておくからいいとして――」


 そう織斑に告げると、くるりと此方の方へ向く黛先輩、何歩か歩いて俺の前まで来ると――。


「次は有坂君! クラス代表になった感想をどうぞ!」


 先ほどの織斑と同じく、ボイスレコーダーを此方に向ける先輩、その瞳は無邪気な子供のように輝かせていた。


「……あまりクラスメイトには期待されてはいないけど、選ばれたからには代表を一年つとめます」

「えー。同じく無難なコメント〜。 お前たち皆、俺のハーレムに加えてやるぜ、とかそんなコメント期待してたのに〜!」


 ――そんなコメント出したら、学園女子生徒一同から総すかん食らうし。


「あー、じゃあ俺の発言も捏造しておいてください」

「うん。その方が楽だし、適当に捏造しておくから」


 ――大丈夫なのだろうか、この新聞部は色々な意味で。

 俺の元を離れるや、今度はセシリアの元へと向かった黛先輩。


「ああ、セシリアちゃんもコメントちょうだい」


 黛先輩がセシリアに声をかけると、セシリアは一旦飲みかけの飲み物を此方の机のスペースへ置き――。


「わたくし、こういったコメントはあまり好きではありませんが、仕方ないですわね」


 ――そう言いつつも、満更でもない様子のセシリア。

 僅かに表情が綻んでいた。

「コホン。 ではまず、どうしてわたくし
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