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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十話】
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スラスターで姿勢制御を行いながら、徐々に重力に引かれていくのか、少しずつ落ちていく。


「次は織斑だろ、行ってこいよ」

「……なあヒルト、こんなときに何だが――そろそろ一夏って呼んでも――」

「悪いな、まだそう呼べるほど親しい仲じゃないだろ? ……織斑が俺をどう呼ぼうが構わないが、俺は俺で好きに呼ばせてもらうだけだ」

「そっか。 ならいつかは呼んでくれよな?」


 そう俺に告げると、そのまま急降下し――激しい轟音をたてながら墜落して、クレーターを作っていた。

 ――俺もああなるのか…。


 ブースターやスラスターを切ると、かろうじてゆっくりと緩やかに降下していたのが、重力に引かれて――一気に加速していく。

 その加速力は、重力に引かれるのも合わせて並の絶叫マシンなんか目じゃないぐらいの恐怖を感じさせた。

 眼前に地上が近づいてくる――。

 再度、ブースターやスラスターを点火し、機体を持ち上げて全力で完全停止?を行うが、重力に引かれすぎて加速のついた状態では間に合うはずもなく――。

 激しい轟音を立てて、クレーターではなく、人形の形とISの形状の形をした穴になった。

 言われるまでもなく、ギャグ漫画みたいな落ち方をした俺、有坂ヒルトの上空二〇〇メートルからの初墜落だった――。
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