第13話
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感じた。
「ワンサマー…、ハル…!よくもハクトを…!」
「なんの話だゼロ!?そんな「よせ、一夏!」止めるなトモッ!」
いきり立つ一夏を羽交い締めにし、ゼロから引き離す。
「ゼロ、白兎は何て言った?俺達が何をしたと?」
「惚けるな!!お前らがハクトを虐めたんだろうが!!」
「いつだ?いつ俺達が白兎を、何処で虐めた?」
「そんなの、お前らが一番知ってるだろ!!」
「覚えがないから聞いてるんだ。白兎は何て言った?」
怒り狂うゼロに、一夏を宥めながら淡々と聞く。
「ハクトが此処に来たときから、目に入ったらいわれのない事で責められ、虐められて辛いって、ハクトは、ハクトは泣いているんだぞ!!」
とうとう俺も怒りがわいた。そんな嘘を、不可能な嘘を信じるほど阿呆だとは思わなかったぞ、ゼロ・グランツ!
「どうやったらその虐めが可能なんだ!ここ数日、奴は検査で人と会わない、その上、監視に常に誰かがついている!更には、一夏はアイツと喋ってすらいないのに、どうやって!」
「監視の目を掻い潜ったんだろうが!」
「それをやるメリットは!?」
「それをお前らが聞くのか!!」
ゼロの右手が唸った。俺の右の頬に、ゼロの拳がきれいに入り、倒れ込む。
「ワンサマー、ハル、勝負だ!俺がその根性叩き直してやる!」
倒れた俺を見下し、怒りと憎悪の炎を目に宿し、ゼロはそう宣言した。
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