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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第二十七話】
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絡ませて、セシリアよりも豊満な乳房の感触が腕を包んでいた。

 な、なんだ……?

 今日は何かえらく胸に縁が――。

 ――てか、周りの人が皆こっちに視線送ってて何か気恥ずかしい……。


「と、とりあえず二人とも落ちついて。 ――セシリア、一緒に行きたいのか?」

「え、えぇ。 この辺りの事はまだあまり知らなくて……。 ですから、お二人にご同行して案内をしていただければと」

「なる……。 いいんじゃないか?」

「ちょ、ちょっとヒルト……?」


 くいくいっと引っ張られ、未来に耳打ちされる。


「ちょ、ちょっと、こっち来て?」

「……? わかったよ。 ――わ、悪いセシリア。 ちょい未来が話あるからここで少し待っててくれないか」

「……。 ……えぇ、わかりました。 ここでお待ちしてますね?」


 そして、腕を引っ張られたまま移動し、すぐそこで未来が口を開いた。


「お、オルコットさんも一緒なの……?」

「……? 嫌なのか?」

「い、嫌とかじゃないの……。 せっかく久しぶりに二人きりで出かけて遊べると――」

「ん? ……また今度、二人で行けばいいだろ? それに、まだ彼女はここに慣れてないんだ。 そんなセシリアをクラスメイトとして放っておくことも出来ないしな、これが」


 そう伝えると、未来は一瞬悩む表情をするが、すぐに納得したのか――。


「……わかった。 なら次は二人で……ね? 約束だから……ね?」


 次に二人で出かけるのに満足したのか、未来の表情が和らいだ。

 だが、約束と強調しているため、忘れないようにしなければと思った。

 話を終えた俺達は、待たせていたセシリアの元へ戻っていった。

 未来は俺の一歩後ろをついてくる形で歩いてきた。


「待たせて悪かったな、セシリア」

「いえ。 それで――一緒に行ってもよろしいかしら?」

「あぁ、構わないよ。 ……ってもまあ近場で買い物だからあまり面白くないかもしれないが」

「い、いえ。 わたくしと致しましてはヒルトさんと一緒に買い物が出来るだけで――」

「そ、そっか」


 ――セシリアの言葉、深い意味は無いんだよな?

 少し考えていると、未来が口を開き――。


「じ、じゃあ行こ? ヒルト、オルコットさんも」

「ええ、ではヒルトさん。 エスコートをお願いしますね」


 そう此方を上目遣いで見、セシリアは伝えると先ほどと同じく、此方の右腕に腕を絡ませてきた。

 ――そして、それを見た未来が。


「お、オルコットさん!? さっきから気になってたんですが、何でヒルトと腕を組むのですかっ!?」


 未来も
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