暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第二十七話】
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 呼び止められ、俺と未来はその場から振り向くと――。

 イギリスの代表候補生でクラスメイト、そして最近よく俺のISの訓練に付き合ってくれているセシリアがそこに立っていた。


「ヒルトさん、昨日から自宅に帰っていたのでは――」

「あぁ、時間も空いたから幼なじみの未来と買い物に――と、紹介まだだったな。 ……未来、彼女はセシリア・オルコットさん。 俺のクラスメイトでイギリスの代表候補生だ」

「は、初めまして。 いつもヒルトがお世話になってます」


 深々と頭を下げ、未来は挨拶するとセシリアを真っ直ぐと見た。

 お世話になってるのは本当の事だから仕方ないが……。


「んんっ! ……それでセシリア、彼女は飯山未来、俺の幼なじみだ」

「そうですか。 ……初めまして飯山さん、わたくしはセシリア・オルコットです。 よろしくお願いします」


 同じく、セシリアも頭を下げるのだが此方は貴族らしく、気品が溢れてる感じだ。

 そしてセシリアのお辞儀が済むと、開口一番――。


「ひ、ヒルトさん? その……飯山さんは……ヒルトさんの恋人……なのでしょうか……?」

「いっ!?」

「ふぇっ!?」


 セシリアから突発的に出た言葉に、未来はあたふたし、両手をバタバタ振りながら――。


「ち、違いますよっ!? ひ、ヒルトとはただの幼なじみで腐れ縁なだけですからっ!?」


 ――と、見事に全力否定されてしまった。

 そして、セシリアの方はその言葉を聞いたからか、先程の少し沈んだ表情から、安堵した様に息を吐き、笑顔へと変わっていた。


「そうですか。 うふふっ、ライバルは少ない方が安心いたしますし――」


 ライバル……?

 一体何のライバルなんだ?

 そんな風に考え込んでいると、未来が此方の左腕を取り――。


「じ、じゃあオルコットさん。 私たちはこれで――」


 ――と、俺の左腕を引いてその場から移動しようとする未来。


 咄嗟の事に、俺はなすがまま引かれ――。


「ち、ちょっと待ってくださいな!」


 そう言って、セシリアは此方へと向かって来ると、俺の空いた右腕を取り、腕を絡ませてきた。


「せっかくここで出逢えたのですから、わたくしもご同行なさってもよろしいかしら?」


 組まれた腕に伝わるセシリアの乳房の感触が、俺の思考を惑わせた。

 な、何でセシリアは俺の腕に絡ませて押し付けてくるんだ……。

 凄く柔らかい感触が肘から伝わって――。


「むぅ……! ヒルト、デレデレしないっ!!」


 そう左隣で腕を引いていた未来の言葉にハッとしながらも、次に未来が左腕に腕を
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ