暁 〜小説投稿サイト〜
ゴーストパーティ
第1章 アクセサリー
[前書き]

[1]本文
 それは日常に起きた出来事だった。
 最近不思議なことによく合うと少し気持ちが高揚気味だったが、一気にその高揚は冷めた。
「むしゃ……くちゃ……」
 そいつは何かを喰っている。噛みしめている。でも俺が見るにはそれが人間には見えない。もちろん両方。人間の形をしている化けものにしか見えない。
 足が震える。腰が抜けそうだ。
 でも動ける。今からでも逃げればばれない。まずあいつは俺がここにいることにすら気づいていないのだ。大丈夫。全力疾走だ。
 だけど、俺は逃げれなかった。
 分からないけど、こいつが許せなかったからだ。こいつの姿に怒りを覚えたからだ。俺はこいつを殺さなければならないという使命感が芽生えたからだ。
 そしてそいつは噛むのを止めに俺に気づいた。
 俺もそいつの正体を知った。
 そいつは、この町にいる食人鬼だった。
[1]本文


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