暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic6恐怖!? プールに巣食うは水お化け〜8 of PentacleS〜
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†††Sideユーノ†††
「――そう。集中して。心の中に魔法のイメージを浮かべて、そのイメージをレイジングハートに伝えて」
「うんっ。そしてイメージに魔力を籠めるんだよね」
「そうだよ。それから呪文を唱えて、レイジングハートの先から一気に放出!」
今朝も早くからなのはとの魔法の練習中。なのはが本格的にジュエルシード探索を手伝ってくれることになってから数日。僕はなのはにお願いされて、学校に行くまでの時間を魔法の練習に費やすことになった。でもこれはとても良いことだと思う。
なのはは正直言って才能に溢れた天才肌の魔導師だ。なのはがこのままずっと魔導師を続ければ、かなりの高ランク魔導師になれるはずだ。けどきっとそれはないとも思う。ジュエルシード回収が終われば、なのはとお別れすることになるんだから。
「リリカルマジカル! 捕獲魔法・・・発動!」
“レイジングハート”の先に綺麗なピンク色(なのはが言うにはサクラ色)の魔力光が集束されていって・・・。その様子を見て、なんかね、あ、これはダメかもって思ってしまってる僕が居るわけで。当たってほしくなかったそんな嫌な予想が当たった。制御しきれなかった魔力が暴発。
「にゃぁぁぁぁあああああああああああッ!?」
「なの――へぶっ!?」
ドカンと爆発した魔力に吹っ飛ばされたなのは。そんななのはの手から離れた“レイジングハート”があろうことか回転しながら僕を襲撃。爆発の勢いで飛来してきたデバイスの直撃なんて元の姿でも十分に痛いのに、今の僕は動物形態。小さいからこそ全身で受け止めることに。これがただ痛いなんてレベルで済むわけもなく。痛みを感じる前に一瞬で視界がブラックアウト。気が付けばそこは『花畑・・・?』だった。
『『いらっしゃ〜い?』』
『うぇっ!? セレネ!? エオス!?』
花畑の中で、幼馴染である2人が僕に向かって大手を振っていた。ああ、これが夢なんだってすぐに理解できた。だってセレネとエオスは今もどこかで発掘の旅を続けているから。セレネとエオス。そう言えば怒ってたなぁ、僕がジュエルシードを探しに行くって言った時。
――ユーノの所為じゃないじゃん!――
――どうしても行くって言うなら私たちも一緒に連れてって!――
――ダメだよっ。危ないかも知れないんだから!――
――私たちも杖を手に入れたもん! このクレイオスソウルを!――
――今ならユーノくらい軽くやっつけちゃうことも出来るんだからっ――
ジュエルシード発掘の後日、別の世界の古代遺跡で見つけることが出来た宝石――インテリジェントデバイスの“クレイオスソウル”。“レイジングハート”並に高性能。セレネとエオスが3日で僕以上に強い魔導師になったくらいだ。
『ユーノ♪』
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