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やはり俺の青春ラブコメはまちがっているかも
由比ヶ浜 結依のお悩み相談
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ます。最終的には養ってもらう方向で」

『近年稀に見る屑だな……』

「就職って言っただろ!職業で答えろ!」

「だから、主夫」

「それはヒモと言うんだっ!恐ろしいくらいダメな生き方だ。奴らは結婚をちらつかせ気づいたらいつのにか家にあがりこんできてあまつさえ合鍵まで作ってそのうち自分の荷物を運びこみはじめ、別れたら私の家具まで持っていくようなとんでもないろくでなしなんだぞっ?」

「先生、大丈夫です!俺はそんな風にはなりません!ちゃんと家事をこなしヒモを超えたヒモになってみせます!」

『確かに。比企谷なら超ヒモ人(スーパーヒモ人)になれるかもしれない……』

「どんな超ヒモ理論だっ?」

哀れすぎる。平塚先生はその大きな瞳に涙を浮かべ微に入り細を穿ち懇切丁寧にまくしたてたが比企谷の心には届かないらしい。
……誰か?誰か早く貰ってあげて?じゃないと本気で俺が貰いたくなっちゃうから?
そんな俺の葛藤など知らず比企谷は平塚先生に理論戦争をしかける。


「ヒモといえば聞こえは悪いけど、専業主夫というのはそんなに悪い選択肢じゃないと思うんですよ」

「ふん?」

平塚先生は椅子をぎしっと鳴らし比企谷を睨む、聞いてやるから言ってみろという態度だ。

「男女共同参画社会とやらのおかげで、既に女性の社会進出は当然の事とされてますよね。その証拠に平塚先生だって教師をやっているわけだし」

「……まぁ、そうだな」

どうやら掴みはOKらしく、比企谷は話を続ける。

「けど、女性が職場に多く出てきたら、そのぶん男性が職にあぶれるのは自明の理。そもそも古今東西、仕事の数なんて限られているじゃないですか」

「確かにそれもそうだな」

「それに、家電類も目覚しい発達をしたことで誰がやっても一定のクオリティを出せるようになった。男だって家事はこなせます」

「いやちょっとまて」

理論立てた比企谷の熱弁を先生が遮り、こほんと小さく咳払いをし

「あ、あれはあれでなかなか扱いが難しくてだな…必ずしもうまくいくわけではないぞ?」

『……家事もできないとか絶望的だな……』

「あァ?」

俺の小さな呟きが聞こえたのか椅子がくるりと回転し先生の足が俺の脛を捉えた。
痛い、めっちゃ痛い。めっちゃ睨まれてる。俺は誤魔化すように話す。

『よ、要するに比企谷が言いたいことは!そうやって働かなくて済む社会を必至こいて作り上げたくせに、働けだの働く場所がないだのいってるのはおかしいわけですよ!…つまり働いたら負け』

「そう!そうなんだよ!分かるじゃないか春夏!」

「……はぁ。君達は相変わらずの腐れっぷりだな」

先生はひときわ大きな溜息をつく。だが、すぐに何事か思いついたの
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