暁 〜小説投稿サイト〜
俺屍からネギま
暗雲
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た可能性もあったからな…。」

陣は牛鬼に止めを刺すと下がっていた討伐隊が増援部隊と共に戻って来ると周りで話し出したが、ひと段落した所で陣が重傷者が居ない事を確認する。

「皆無事だな……よしっ帰っぞ!」

「「「「「はいっ!」」」」」




こうして本山に帰還した討伐隊は皆から労いの言葉をかけられれると共に治療を受けさせられるが、陣だけは勝手に出陣した事を哲心に絞られ牛鬼討伐時以上の疲労を受け逃げる様にして出て行った。



「はあぁぁぁーーー疲れたー。勝手に出ちまったのは悪かったケド…買ったんやからあんなに説教せんでもええやんか。」
哲心の説教から何とか逃げて来た陣は本山中腹にある休憩所で休んでいた。


そこに三人の人影が近づいて来た。


「聞いたでぇ〜陣はん、勝手に出陣して哲心はんに大目玉喰らったって。無茶し過ぎやで!」

「まぁまぁ、陣はんらしいやないか鶴子ちゃん。」

「しかも牛鬼を討ったって聞きました!さすが若様ですぅ! 」


「おいおい鶴子〜説教なら親父に散々食らったって…んな怒るなやぁ。しかし…千草と刀子は久しぶりやな。」

「お久しぶりどす〜今日は鶴子や刀子ちゃんと共に長とパジャマパーティーなんどす。」

「お久しぶりです若様!さっきまで皆でお話ししてたんですけど…牛鬼復活の知らせが入ったので長は警戒体制を敷く為に出て行ってしまったので……目が覚めてしまいずっと起きてたんです〜。」


怒りながら勝手に出陣した陣を咎める鶴子、そんな鶴子を宥めている同年の少女は尼ヶ崎 千草…関西呪術協会幹部に名を連ね召喚術の大家と称えられている呪術名門・尼ヶ崎家の一人娘である。

そして二人よりも言葉使いが丁寧であるが幼さのある可愛らしい少女は葛葉 刀子…京都神鳴流・青山宗家の分家である葛葉家の人間で若くしてその才能を認められており鶴子と共に鍛練を行っている。鶴子の紹介で陣らと交流が行われて以来、四人は良くつるんで交流を深めている。


「……パジャマパーティーってお前ら俺は知らねーぞ?」

「何言うてるん?女の子同士でするんですから当たり前や……」

「陣はん、ホンマは木乃実様とパジャマパーティーしたかったんじゃないんどすか?」

「ちっ違うわ!千草、何でそこで木乃実さんの名前が出てくるんだよ!」

「!?……」
千草の言葉に顔を紅くし照れながらも反応する陣を見て皆が『あぁ〜図星か。』と笑っているが、鶴子だけは陣を睨んでいる。


「若様…木乃実様には詠春様と言う人がいるんですから諦めて下さいね。」

「刀子、お前もか………(……ンなことは分かってるんだよ、ばかやろー…)」
年少の刀子からの言葉に陣はがく然とするものの、陣は皆に背を向けて
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ