第3話 1年1組はとっても良いクラスです
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?」
「8人?家には6人しかいないよ」
「えっ、それって…………」
「そう、私の家には親がいないの」
そう聞くと、申し訳無さそうな顔をする夏穂ちゃん。
そんな顔、友達にしてほしくないなぁ………
「そんな顔しないで。私は今とっても幸せだし、何よりみんなに会えたから」
「キャロ………」
「素晴らしい………」
「いい子や!」
「エローシュにキャロは渡さない」
「フハハハ、私は欲しいものは必ず手に入れる!例え………あっ、ルーさん、俺のおかずそれ以上食べられるとご飯しか残らないのですが………」
「この世は弱肉強食、悔しかったら強くなれ」
「じゃあ、私はソーセージ」
「僕は、グラタン」
「あっ、なら私は卵焼きをもらいます」
「あああああ!?俺のおかずがあああ!!」
この世は弱肉強食です、エローシュ君。
あっ、卵焼き美味しいです。
「や、やめてください!」
「うるせえ!!いいからよこせ!!」
昼食後、トイレに行った帰り道、男の子の怒声が聞こえてきました。
私は声のした方へ行くと、そこでは一人の女の子が4年生位の男の子5人組に囲まれてい
ます!!
「か、返して!」
「見ろよ!こいつ生意気に高そうな宝石持ってるぜ!!」
「本当だ!すごい高そう!」
「お願いします、返してください………」
「へん、俺にぶつかった罰だ。これは俺が没収する」
「!?返して!!」
「うるせえな!!」
そう言って腕をつかんできた女の子を突き飛ばしました。
上級生なのに、なんて人達………!!
「何してるんですか!?」
私は注意しようと走って行きましたが、
「おい、これ以上は面倒だ行こうぜ」
そう言って男の子は行ってしまいました。
くっ、顔が分かりませんでした………
「大丈夫ですか?」
「ぐすっ………えっぐ…………有栖さん?」
「真白さん?」
絡まれていた女の子は真白雫さん。
私のクラスメイトでした。
いつも物静かで少しみんなから距離を置いているような子だったので、話すのは今回が初めてです。
「どうしたんですか?」
「私の大切な物を取られちゃって…………」
「大切なもの?」
「蒼色の宝石………」
そう言えば宝石がどうとか…………
「どうしよう………あれがないと…………」
目に涙を一杯に貯めて泣きそうになってます。
手伝ってあげたいけどどうしよう…………
「どうしたんだ!?」
そんなとき、慌てた様子でエローシュ君がこっちにやって来ました……………
「……………なんのつもり?」
五時間目の授業をしにきた細野先生が言いました。
教卓にはエ
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