第4話 助っ人は二人の転生者だそうですよ?
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や錬丹の秘薬を作って居て、現世にはあまり介入をして来ない神格。
まして、その兜率宮には、現在、仏陀の死後、五十六億七千万年後に顕われて衆生を救うと言われている弥勒菩薩が過ごしているはず。
このギフトゲームは普通のギフトゲームではない。
通常、現世に介入して来る事のない仙人主催。そして、ゲームの場所が指し示す単語は『黄泉比良坂』。
日本人ならば、多くの人が聞いた事が有る黄泉の国への入り口。
そして、ゲームの勝利条件。禍津霊が溢れ出す前に千引く大岩を閉じろ。
これは、この世界の何処かで、間違いなく危険な事件が起こりつつあると言うサイン。
「それならば、問題はない」
異なる地点で、同じ意味の言葉を発する紡と一誠。
そしてこれは、共に、自らを召喚した帝釈天の眷属たる箱庭の貴族を前にした宣誓でも有った。
その言葉に、自らの紅い瞳を閉じ、少しの間を置いて、小さく首肯く月の兎の末裔たち。
そう。彼女らは月の兎の伝承を継ぐ者。神に身を捧げた事により、その行為を哀れに思った帝釈天に月に住む事を許された者たち。
彼ら、コミュニティのリーダーたちが決定したのならば、彼女たちに否はない。
その瞬間、何もない空間から顕われる筆。その筆を迷う事なく掴んだ紡と一誠。
そして……。
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