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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第二十六話】
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見ても人がいっぱいだね?」

「だな。 まぁ見慣れた光景ではあるが――とりあえず俺は駅のロッカーに荷物預けてくるから、未来は待ってろよ?」

「うん。 あそこの時計台の前に待ってるね?」


 そう未来が指を指した先に、恋人達の待ち合わせによく使われている時計台があった。

 うーん……あそこに俺が未来を迎えに行くのは場違いな気もするが――。

 何て思っていると、当の本人は既に時計台の方へと向かっていた。


「……とりあえず荷物預けてくるかな」


 ぽつりと……俺は独り言を呟きつつ、駅構内に入っていった――。


――五分後――


 ロッカーのある場所が、駅の少し奥、改札の近くなのは有り難いような面倒なような……。

 何にしても、時計台に未来を待たせてるから早めに向かわないと。


 人がごった返した駅構内の人を避け、未来が待っている時計台へと移動し、未来の姿を確認――。

 と、思ったら未来の周りに二人組の男が――ナンパか?


「あの、友達待ってるんで困ります……」

「いいじゃんいいじゃん。 友達何か放っておいて俺達と遊ぼうぜ?」

「そうそう、あっちに車があるから行こうぜ?」


 そう言う中途半端に悪そうな男が未来の手首を掴んだ。

 流石に見ていられないので助け船を出すため、未来の元へと向かっていった。


「は、放して――」

「おっす未来、待たせたな。 待ったか?」


 その俺の声を聞いた未来は、安堵したのか表情が和らぎ、ホッと一息ついた。

 一方の未来をナンパしていた二人組の目線がいやっていうほど此方へ突き刺さった。

 今さらビビるような視線でも無いため、無視して未来へ近付くと――。


「悪いな未来、待たせて――」

「もぅっ! ヒルト、遅いってば!!」

「わりぃわり――」


 何て、ナンパした二人組を無視しながら未来と話していると、両肩をガシッと力強く二人の男に掴まれた。

 力を込めてる為、少し痛いが――。


「おい、お前この子の何だよ?」

「何でも無いなら、お兄さん達にこの子を置いていってくれないかな?」


 そう言いつつ、わざわざ顔を近づけて睨み付けてくる二人組は、更に手の力を込めているのか此方の両肩が痛い。


「んー? 何で何でもないと決めつけるんだ? ――未来は俺の彼女なんだ。 だから両肩を放してくれないかな、クソ野郎供?」

「えっ……!?」


 その言葉に反応した未来の頬は紅潮し、驚きの声をあげていた。

 流石に彼女って言ったのは迷惑だったかもしれない。

だ がこう言えばナンパ男達も諦めると思っていたのだが…。



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