第19話 戴冠式
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安心を話を元に戻しますが三人まではトリステイン貴族の義務です。子供の数も四人以上が基本的な義務ですのでグラモン伯は良いとして、モンモランシの次代は頑張って欲しいですね。最後に四つ目は、独身税の投入と国立婚姻斡旋所の設立、母親褒賞です。まぁ独身税と国立婚姻斡旋所の二つは説明しなくて良いとして母親褒賞は母親が三人以上産むと貰える褒賞金のことですさらにはお産の時に死んでしまったりするので各地に医者と水メイジが常勤している病院の設立、医者は今はまだ簡易的なものですが研究機関の設立と時間の経過で集まった情報とグリーン陛下が修行中覚えたり水メイジとしての考察等をまとめたものを教本としますので徐々に技術と数は増えて来ます。問題の水メイジの確保ですが没落貴族と平民メイジや先の土地の支払いでも借金が残っているトリステイン貴族から捻出しますので余り国庫は痛みません。我々やトリステインの暗部やトリステイン商人達による世論や風潮の操作で多妻や子沢山は国家に対する貢献、特に子を沢山産んだ母はトリステインの母として崇められる対象にしましょう。決断については陛下からお聞きください。」
リッシュモンはワイアットの方向に向き直った。
「まず先の母親褒賞には謳い文句のようなものが必要であろう。決めたぞ産めや育てや祖国を愛するならだな。それは終いにして決断とはなエスターシュ、グラモン、ヴァリエール、モンモランシ諸君らには家督を子供に譲り隠居して他国の目をごまかしトリステインの為に尽くして貰いたい。」
「陛下がそう言うのであれば私達も年ですしよろしいのですが、派閥は一体どうなるのですか?」
ヴァリエールが聞く
「それは簡単だ。隠居していても二人の影響力は対してして変わらないからな、馬鹿な貴族に派閥は守って貰おう。それくらい奴等は切迫した状況だからな。」
「陛下、わかりました。このエスターシュは引退しましょう。皆はどうする?」
エスターシュが、全員に聞く各方向から「同意する。」等の声が挙がった。
こうしてワイアットの考え通りの賢人会議の専門が会員ができた。
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