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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第二十三話】
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――一組教室――


「では、自己紹介お願いしますね」

「は、はいっ!………」


 さて、今現在の状況を整理すると――。

 一組代表に俺が選ばれ、それが確定後に、山田先生から転校生の紹介、そして……その転校生は男でした。

 ――ってか、二人目の男のIS操縦者か。

 昨日の白いISは彼が扱う事が確定していて用意されていたようだな、これが。

 正直……セシリアとの決闘に意識がいってたから今まで忘れてた。

 転校生の様子を見ようと、視線を移す――。

 見ると――ガチガチに緊張しているな、転校生。

 だが……残念ながら俺にはどうすることも出来ない。

 俺が浴びたのと同じように、クラス中の視線が転校生に集まっている。

 更に驚く事に、俺の時は興味がないと言わんばかりに窓を眺めていた篠ノ之さんまで、転校生の彼に視線を送っていた。


「えー……えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」


 ――そう当たり障りのない言葉を言い終えると、儀礼的に頭を下げ、そして上げた。

 ――別に面白い事を言えとは思わないが、流石にそれだけだと……って俺も似たような挨拶だったな。

 ――そして気づくと、その転校生は俺へと視線を向けている。

 まさかとは思うが――見ず知らずの俺に助け船を求めているのか?

 ――うん、悪いが俺も乗り越えてきたんだ。

 ここは目線をふいっと逸らす――すると諦めたのか、息を吸い、口を開いて出た言葉は――。


「以上です」


 がたたっと、誰か何人かずっこけた音がした。

 何か、俺の時と同じような事が起きてるな――。

 そして、皆が少し冷静になったころ、誰かが口を開き――。


「お、男……?」

「お、おぅ…」


 ――と、これまた当たり障りのない返事が聞こえてきた。


「きゃ……」

「え……?」

「「「きゃああああああああ―――――っ!」」」


 ――歓喜の叫びが、教室に響き、鼓膜が破れるかと思い、俺は指で耳を塞いだ――それでも聴こえてくる――。


「男子!二人目の男子!」

「しかもうちのクラス!」

「でも、二人目が見つかったなんてニュースでやってた?」


 ごもっとも、普通ならトップニュースになってるはずなんだが――。


「織斑については、IS起動がわかった時点で学園側が保護したからだ」


 そう口を開くのは織斑先生。

 ――ん?

 偶然か転校生と同じ名字だな。


「しかし…まともな挨拶も出来んのか、お前は」

「いや、千冬姉、俺は――」


 そう言葉を続けようとする転校生。

 だが――パア
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