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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第二十一話】
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したから、こんな言葉とか、社交辞令的に他の貴族に言われているのかとも思ったのだが。

 って、あまり長いこと部屋にセシリアを長居させたら迷惑かけるな。

 この学園、不純異性交遊?に厳しいらしいし。

 つまりというか、えっちな関係にはなるなということだが――バレなきゃ大丈夫な気もしなくもないが。

 どちらにせよ、それに関しては多分無いだろう。

 ほとんどの女子は基本好い人扱い。

 又はパシらせようとするかのどちらかだしな。

 セシリアが俺とそんな関係になりたいとは流石に思っていないだろうし。


「さ、そろそろセシリアは部屋に戻らないとな」

「あ……もうそんな時間ですの?――あの、ヒルトさん?その……これから……わたくしと仲良くしてくださいますか?」


 そう言い、手を後ろで組んで見上げる形で見つめてくるセシリア。

 下から上目遣いで言われると……また一層可愛く見えるから仕方ない。

 顔を背け、頬を指でかきながら俺は口を開き――。


「い、言われなくても仲良くするさ。友達なんだし……な?」

「……そう、ですわね……」


 友達という言葉が起因かわからないが、若干沈んだ表情に見えたが――直ぐに笑顔に戻った。

 気にしすぎだな、俺の。

 扉までセシリアを見送り、扉を閉めると同時に美冬がシャワー室兼洗面所から出てきた。

 上にダボダボのシャツを着、下はシャツで隠れているが…おそらく下着姿だろう。


「お兄ちゃん、今誰か来てた?」

「――てかさ、美冬…流石にその格好は…」


 特別見慣れた訳ではないから、流石に色々と目のやり場に困る。

 そんな俺に気づいたのか、口許に手を当てニヤニヤする美冬が――。


「お兄ちゃんのえっち〜。何て、お兄ちゃんになら見られても何も思わないし♪」

「……いやいや、せめてパジャマは着ようぜ?俺も全裸では出ないから……」

「……っ!?あ、当たり前じゃないっ!!」


『全裸』という言葉に反応し、美冬の頬に熱を帯びたのか、かぁーっ…と赤くなっていった。


「ほ、ほらお兄ちゃん!シャワー使い終えたから使っていいよ!!」

「わ、わかったって…」


 そう無理矢理背中を押されてシャワー室兼洗面所へと入った。

 何にしても、やっとシャワーを浴びられるな。

 疲れたからこれで疲れが取れるといいが――。
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