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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第二十一話】
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……いつもこうなら、セシリアも凄く良いんだが。
「わ、悪い。つい見て……な……。――何だか、さっきまでのセシリアと違う感じがしてな」
「い、いぇ……。そ、その……有坂さん?」
「……何だ?」
なんか調子が狂う……。
さっきまでの戦っていたつんけんしたセシリアとは違い、今のセシリアは凄く可愛く見えるから困る。
そう思っていると、セシリアの口が開き――。
「わたくし、貴方に謝らないといけないと思いまして……」
「はい?――謝るって何を?」
「その……、貴方の祖国を侮辱したことに――」
なんだ、そんなことか…此方はもう気にしていないんだがな、これが。
「セシリア、俺はもう気にしてないさ。バカだから、飯食って寝たら忘れるたちなんでな、これが」
「そ、そうですの?――ですが、やはりわたくしは謝らないといけませ――」
セシリアの言葉を遮るように、彼女の唇の前に人差し指を立て、シーッ…と、口を閉じさせた。
「気にするなって、それを言ったら俺も……君の祖国、イギリスの事を侮辱したんだし……互いに気にしないようにしないか?」
「は、はい!ありがとうございます、有坂――」
「ストップ!その有坂さんは止めてくれないか?」
「え?で、ですが…それだと何とお呼びすれば――」
何と呼ぶか?
そんなこと――。
「――ヒルトだ、下の名前で気軽に呼んでくれ。――共に切磋琢磨していく仲間だし、その……友達、だからな」
ニッと笑顔で彼女に伝え、応えた。
そしてセシリアが口を開き――。
「ありがとうございます、ヒルトさんっ!わたくしの事もセシリアと呼んでくださいな」
「ははっ、もう俺はセシリアって呼んでるし――だからこのまま気軽に呼ばせてもらうさ、これがな」
「そ、それもそうですわね。そうしてくださいな」
と、先週までの今時の女尊男卑で、明らかに見下していたセシリアとは違う。
笑顔のセシリアを見て、不意に口から言葉が漏れた。
「……なんだ、セシリアって笑うと可愛いじゃん」
「……え?」
不意に出た言葉を、最初は理解できなかったのか、若干首を傾げていたが――。
言われた言葉を理解したのか、普段のセシリアとは違い……顔を真っ赤にして――。
「あ、ありがとうございます……。ヒルトさん……」
という感じで、俺としても面を食らう形になってしまった。
普段はあまりそういう事は口に出さないのだが、何故か出てしまった。
しかし……、セシリアはこういった事を言われ慣れてないのか?
貴族だって確か訊いた気が
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