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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第十九話】
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リーナに響き渡る轟音――。
二機のミサイル型ビットの横を村雲の加速力で突破、セシリアの眼前にまで肉薄する。
「……っ!?」
セシリアの目が見開き、驚愕の表情になる。
その表情を見た俺は勝利を確信し、振り上げた天狼を縦に振り下ろす――。
刃が空気を切り裂く音を響かせたその瞬間。
「……ひっ!?」
小さく悲鳴を上げ、その恐怖から逃れようと眼を閉じたセシリアを見て俺の頭の中に声が流れてきた。
彼女は敵じゃない、クラスメイトで、仲間だ――。
そんな俺の心の声がストップをかけたのか、当たる寸前に振るった天狼を無理矢理止める。
その刃がシールドバリアーに触れるギリギリで止まったその瞬間、背後に回ったミサイル型のビット二機の直撃を受け――。
「ぐ……ぅっ…!?」
その痛みによる衝撃に、苦痛の表情を浮かべながらアリーナへと墜落していく――。
同時に決着を告げるブザーがアリーナ中に鳴り響いた。
『試合終了。勝者――セシリア・オルコット』
試合が終了し、ミサイルの衝撃でアリーナ地表に墜落した俺は立ち上がり――。
「……痛てて、あーぁ、負けたか…」
「ま、待ってくださいなっ!!」
そんな呼び止める声が聞こえて、意識をそちらに向けると、先程まで空に居たセシリアがアリーナの地上に降り立ち、腕組みしながら此方を見ていた。
「何故、あそこで刀を振るうのを止めたのですか?――わたくしに情けをかけたおつもりですかっ!?」
徐々に表情が険しくなり、此方へと詰め寄ってくるセシリア。
既に互いの身体が密着するぐらいまで迫ってきたセシリアに、俺は少したじろぎつつも――俺は答えた。
「……何て言うか、最初は色々俺とセシリア、互いにぶつかったりしたが――クラスメイトで仲間って事を思い出してな」
「……!?」
「――まあお前が俺の事嫌いだってのはわかってるが。だからってさ……。これから切磋琢磨する仲間に対して刀を振るって攻撃ってのも疑問に思えてな」
アリーナ中がざわざわと騒ぐ声が聞こえる。
互いの声はアリーナに届いてないからか、何の話をしてるかが気になっているように感じた。
「そんなわけだ。納得するかしないかはセシリア次第さ、これが。――とりあえず…セシリアとの約束は守るよ。明日から君の奴隷だ、好きに命令してくれれば何でもやるさ。……でも、今日は疲れたからな明日からで。――後…悪かったな、セシリアの母国をバカにするような事を言って。感情任せに色々言い過ぎたよ」
頭を下げ、謝罪の言葉を告げると俺はその場を後にする。
試合は俺の負けとい
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