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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第十八話】
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り、ビットから放たれる射撃を上空へジャンプし、避けて、そのビットの軌跡を先読みし、ちょうどビットの上へと着地――重さに耐えきれず墜落するビットから素早く跳躍、更に直線的に来たビットを足場にして俺は空中に居てるセシリアへと肉薄していく。

 口には出さないが、どうもビットの制御をしながら射撃は出来ない――、そんな感じがする。

 そして、徐々にだが、ISの動作が軽く、重い筈なのだが機動性が上がってきている。


 再度全身のスラスター及びブースターを起動し、セシリアの頭上をとると、手に持つ刀を構え一気に振り下ろし―――。


「――かかりましたわ」

 にやり、と。

セシリアの表情が変化し、笑うのが見えた。

 まだ隠し玉持っていたのか!?

 既に重力に引かれていく俺にはどうすることも出来ない――。


ヴンッ――。


 セシリアの腰部から広がるスカート状のアーマー、そこにあった突起が外れて、ガコンッと音を立てて動いた。


「おあいにく様、ブルー・ティアーズは六機あってよ!」


 もう回避は出来ない、そして先程までのビット型ではなく、ミサイル型だ。

 放たれたミサイルが眼前に近づき、頭の中を過るのは――敗北、そして死という言葉だ。

 もちろん、死なないように絶対防御で守られているのだが、その時の俺には死という言葉しか過らなかった。

 ミサイルがシールドバリアーを突破し、装甲に触れると目の前に閃光が広がっていく――。

ドガアァァァンッ!!

 赤を超えて白い、爆発と光に俺は包まれた。
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