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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第十八話】
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が多角的な直線機動で接近してきた。


「……っ…!」


 此方の頭上及び背後に回ったブルー・ティアーズ、その先端についた砲口が発光し、ビームを放ってきた。

 頭上から放たれたビームを前方へステップし、それを避けて直ぐ様屈み、後方から放たれたビームが頭上を通りすぎていく。

 そしてその動きの隙をつき、セシリアのライフルによる射撃が此方を正確に当ててくる。

 パターンとしてはこれが一番多く、俺も徐々に反応に慣れてきた。


「左腕、いただきますわ」


 装甲が堅牢なのか、まだ破損はしていないが、熱によるシールドエネルギーの消耗が激しい。

 それにこれ以上は当たるわけにはいかない、だが防ぐ手段は――。

 考えも纏まらず、セシリアの手に持ったライフルの銃口が光り、そこから閃光が放たれて――。


「くっ…!?」


 俺は何を思ったか、まだ展開していなかった近接刀『天狼』を呼び出し、迫り来る閃光の前に構えた――。

パァンッ、と四散する粒子の閃光。

 構えた天狼が、セシリアの射撃したビーム射撃を防いだ――。


「なっ……!?あの刀にはビームコーティング処理がなされてますの!?――ですが、ただの無駄な足掻きですわっ!!」


 セシリアは空いた左手を横に振った。

 すると、セシリアの周囲に待機していたビットが此方へと向かって飛んできた。


 見えた、ビットの軌跡が――。


 まるでスローモーションの様にビットが描く軌跡を読むや、ビットの方へと向かって走り、その砲口から放たれたビームを先読みするように少し身体をずらし、装甲を掠めるように避け、手に持った刀を横に一閃――切り抜く。

 金属を切り裂き、そのままの勢いでビットを真っ二つに切り裂いた――。

 そして断面に青い稲妻が走り、地面に落ちると同時に爆散し、爆発音がアリーナ中に鳴り響いた。


「なんですって!?」


 驚愕するセシリア、それを見た俺はすかさず全身のスラスター及び、ブースターのスイッチをハイパーセンサーに表示された項目を目で選択、空中へと跳躍すると同時に、スラスター及び背中のブースターが起動した。


 ゴオォォォッ――跳躍し、空中へと躍り出た俺を加速させ、一気にセシリアへと間合いを詰める。

 空は飛べないが、これなら少しだけ飛べる――何故だが解らないが、頭の中にそんな情報が脳を駆け抜けていった。


「くっ…!?」

「このまま当てるっ!!」


ブォンッ――セシリアは後方へと回避し、振るった刀は空を切り、そのまま俺は地面へと着地した、それを見たのか直ぐ様右腕を振り、待機していたビット二機が此方に飛んできた。

 俺は直ぐ様立ち上が
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