第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第2話:俺だって男ッス!?
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さ」
鮮やかな色のスクランブルエッグを大量にパンに乗せ、それを頬張りながら答える俺。
「あ、あの…食べながら喋るのは…お行儀が…」
一人お淑やかに俺達を眺める美女が…
あぁ…俺の周囲には居なかったタイプだ…
「………なるほど。つまりアンタは、未来の世界からこの時代にやって来たのね?」
「うん。俺達を飛ばした馬鹿がそう言ってた」
「あの…そんな事の出来る方って誰ですか?」
「あぁ…そんなの神に決まってるじゃん!」
「………か、神様を“馬鹿”って…口が悪いです!」
やりづれー! 俺の周囲…つーか、リュカさんの周囲には神を敬う奴なんて居ないから、何時も通りの口調で喋ってると、ミネアさんが悲しい顔で怒ってくる。
「そんな些細な事は置いといて…二人とも俺の彼女を見た事無い? こんな顔なんだけど…」
プンスカプンと怒ってるミネアさんを無視して、俺は手近にあったメモ用紙にマリーの顔を描き二人に見せて尋ねる。
サラッと書いたわりには上々の出来栄えだ。
「アンタ絵が上手いわね…」
「本当…お上手ですねぇ」
「うん。そんな事は良いから、見た記憶は無い?」
「アンタ、ふかし扱いて無い? この美少女が本当にアンタの彼女なの? 妄想の彼女じゃないの?」
「失礼なねーちゃんだな! マリーは実在するし、このイケメンの娘なんだぞ!」
失礼極まりないマーニャさんに向け、リュカさんを描いた絵を見せつけ出会ってないかを確認する。
リュカさんの事だ…この二人と遭遇していたら、絶対に口説いて…口説き落としているはずだから、絵を見せれば直ぐに判るだろう。
「アンタの絵が妄想だったり、何割か盛ってるんじゃなければ、この人は相当イケメンね…ひと目でも見れば忘れやしないでしょう」
「つまり会った事は無いんだね?」
う〜ん…どうやら俺は、みんなと離れ離れになってしまったらしい。
ついでだったので二人にビアンカさんとリューラ・リューノの絵を見せ、見覚え無いかを確認するが…
これも空振りだった。
ウルフSIDE END
(モンバーバラ)
マーニャSIDE
「それで…この後アンタはどうする気?」
ウルフが持ってきた食事を大方平らげて、知り合いとはぐれてしまったこの子を心配してみる。
昨日は危ないところを救われたのだし、優しく接するのも必要だろう。
「この後? 美女が二人も居て…ベッドがあって………シちゃう?」
「ふざけんな馬鹿! 何でアンタなんかとシなきゃなんないのよ!」
優しく聞いてやりゃ付け上がりやがって!
「そうじゃなくて、はぐれた彼女等を捜すんでしょ!? アテがあるのかって聞いてるの!」
「ああ、そう言う事か。この時代の事を詳しく解ってないから、ア
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